【犬種別のしつけ~ジャックラッセルテリア編~】しつけ方のポイントと手順を紹介!

ジャックラッセルテリアは、とても賢く愛情深い犬種です。

飼い主さんに対する忠誠心の高い子なので飼い主さんがきちんとリードすることができれば、元気で楽しい最良のパートナーとなってくれます!

それでは、ジャックラッセルテリアの特徴、必要なしつけなどを確認しましょう!

1.ジャックラッセルテリアはこんなワンちゃんです

(1)身体的特徴

ジャックラッセルテリアの身体的特徴

小型犬に分類されるジャックラッセルテリアは、イギリス原産のテリア種です。キツネ狩りの愛好家であるジョン・ラッセル牧師がフォックステリアの改良を重ねて作り出した犬と言われています。

被毛の種類はスムース、ラフ、ブロークンの3種類、ダブルコートのワンちゃんです。カラーはホワイトがメインで、タンやブラックのマーキングがあります。

★スムースコート★
ジャックラッセルテリア・スムースコート

★ラフコート★
ジャックラッセルテリア・ラフコート

★ブロークンコート★

ジャックラッセルテリア・ブロークンコート

(2)性格的特徴


ジャックラッセルテリアの性格的特徴

キツネ狩りで大活躍していたジャックラッセルテリアは身体能力が高く、小型犬とは思えないスタミナの持ち主です。ジャックラッセルテリアの魅力はこの身体能力だけではありません。

最も注目すべきポイントはその賢さです。

獲物を追い詰めて飼い主に知らせるという仕事を完璧にこなすためには、知能と訓練性の高さがなければなりませんが、ジャックラッセルテリアはそれを楽しんでやってのけるだけの賢さを持っています。

2.初めてワンちゃんを迎え入れる方にはオススメしない犬種

ワンちゃんが好きな方であれば「テリア」は大変そうと思われる方もいらっしゃるでしょう。

テリア種は狩猟本能が強い傾向にあり、鋭い嗅覚と強い闘争心を持っています。こういった特徴から、「気が強い」「気性が荒い」などと言われ、羊の皮をかぶったオオカミ!なんて表現をされることもあります。

そんなテリア種のなかでもジャックラッセルテリアはとくに飼育が難しい犬種と言われています。

3.ジャックラッセルテリアのしつけポイント

ジャックラッセルテリア写真

ジャックラッセルテリアは、しつけが難しい犬種の上位に食い込んでくるワンちゃんです。

ジャックラッセルテリアに限らず、成犬になってからしつけを行うというのは難しさも増しますし、根気も必要になります。

しつけが難しいと言われるジャックラッセルテリアであればなおさらです。ですから、しつけは1日も早くスタートしましょう。生後2 ~3ヶ月からスタートが理想的です。

しつけ1:アイコンタクト

しつけを行っていくうえで、アイコンタクトはとても重要です。基本的なしつけのコマンドを伝える際に、必ずアイコンタクトをしている状態から入ります。

ワンちゃんが飼い主さんに意識を向けていないと、コマンドも入りません。しっかりとアイコンタクトのトレーニングをおこないましょう。

アイコンタクトのトレーニング方法

しつけ2:呼び戻し

呼び戻しは声をかけたらこちらに戻ってくるようにするトレーニングです。この呼び戻しはいざとゆう時にとても役に立ちます。

以前、我が家の息子とお散歩をしていた時に、首輪がすっとぬけてしまいました。息子ももちろんビックリしたようですが、飼い主もビックリです。

息子は私と反対の方向に走り出しましたが、しゃがんで「おいで」と手を広げたら走って戻ってきてくれました。

このときほど、呼び戻しができることに感謝したことはありません。その出来事がトラウマとなり首輪はやめました。

ちょっと話がそれましたが、呼び戻しは絶対に教えておきましょう。

ちなみに、上記のような状態になった時に飼い主さんがパニックになって追いかけるのは NGです。ワンちゃんは追いかけると逃げます。追いかけず冷静に呼び戻しましょう。

★呼び戻しのトレーニング方法

呼び戻しのポイントは呼ぶ際の「おいで」「こい」や「Come」などコマンドを決めておきます。ワンちゃんの名前でも OKですが、できればコマンドを決めておきましょう。

このコマンドで呼び戻しをすると決めたら家族全員同じコマンドにしましょう。そして、そのコマンドで呼び戻しをした際には絶対に叱らないようにしてください。

ステップ1

公園など(他の人のご迷惑にならない場所でやりましょう)でお座り、マテをさせます。

お座りするミニチュアシュナウザー

ステップ2

「おいで」や「こい」などのコマンドでリードをかるく引きます。

そうするとワンちゃんがこちらに来ます。飼い主さんのところまで来たら褒めてあげましょう。これを繰り返します。

  飼い主に向かってくるミニチュアシュナウザー

ステップ3

リードの誘導で出来るようになったら、リードで誘導せずに戻れるように繰り返します。

ステップ4

ステップ3まで出来たら、ワンちゃんの意識が飼い主さんにない状態でコマンドをかけます。(例えば、公園で地面のニオイ確認をしている最中など)

しっかりと戻ってきたら、褒めちぎります。戻ってこない場合には、リードを少し引いて誘導します。


ステップ4まで出来ていれば、呼び戻しは理解出来ています!お家の中などノーリード OKな場所でも実践してみてください。

また、応用編として呼び戻したあとに飼い主さんの正面でお座りをさせ、次のコマンドに移るということも出来るようになります。

最初はおやつなどを使って教えていっても OKです。最終的にはおやつなしで出来るようにしましょう。  

しつけ3:無駄吠え

無駄吠え対策には、吠えても得することはないと学習させます。たとえば、吠えたら犬の嫌いな金属音を鳴らす、飼い主さんにかまってもらえなくなるなど、吠える=嫌なことが起こると関連付ければ、意外にスムーズに無駄吠えはなくなります。効果がない場合には、ストレスの可能性も考えられるので、運動量を増やすことも考えてみましょう。

特に、ジャックラッセルテリアは運動が大好きです。お散歩時間を普段より伸ばしてみたり、一緒に遊ぶ時間を増やすなどの工夫で無駄吠えが少なくなる可能性があります。

 

ジャックラッセルテリアだからこういったしつけが必要というよりは、基本的なしつけを早い段階から行うという部分がポイントとなります。

賢い犬種なので、楽しくトレーニングを行えば必ず出来るようになります。迎え入れてすぐにはトイレトレーニングも必須です。

トイレトレーニングの方法は下記をご確認ください。

【トイレのしつけ~ジャック・ラッセル・テリア編~】しつけ方のポイントと手順を紹介!

まとめ

ジャックラッセルテリアは賢い犬種です。コツさえ掴んでしまえばあっという間に覚えてくれます。たとえすぐに出来るようにならなくても、必ず出来るようになると信じて根気よくトレーニングを
行ってくださいね。

楽しくトレーニングをすることで、ジャックラッセルテリアと飼い主さんお絆も深まります。愛犬が幸せに暮らせるように愛犬と一緒にしつけを頑張っていきましょう。

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