猫のしつけで水鉄砲が効果的!条件付けを利用しよう

猫は犬に比べると、しつけづらいペットと思われています。犬と猫には学習能力に差がありますので、犬と同じようにほめてしつけるやり方では猫のしつけはなかなか上手くいかないからです。ほめることは猫にとって報酬とは感じられませんし、猫はそもそも「小さな犬」ではありません。猫の特徴を理解した上でしつけを行いましょう。

★猫のしつけで水鉄砲は定番です

・猫の記憶を利用する!

猫は自分にとって「嫌だった出来事」をよく覚えています。しつけには、猫に嫌な記憶を思い起こさせるやり方が大変効果的とされています。しつけにおいていわゆる「体罰」を与えると、猫は警戒心を高めるだけです。

・猫の習性を利用する

猫は基本的に体毛や皮膚が水に濡れることを嫌います。理由は猫の祖先が寒暖差の激しい地域の出身であったため、濡れたまま寒い夜を迎えると体温を奪われ命を失う可能性があったことからきています。その習性を利用して猫に水鉄砲で水をかけて驚かせ、問題行動を抑え学習させるのです。

★どんな時に使うの?

例えばソファーで爪とぎをしようとする猫の後ろから、水鉄砲をピュッと撃ちます。ここで大切なことは、猫がしてしまいがちな問題行動を未然に防ぐことです。つまりこれ(ソファーで爪とぎ)をしようとしたら嫌な出来事が起こることを猫に学習をさせるわけです。しかし飼い主が水をかけたことがばれてはいけません

★水の量は少量であくまでいたずらっぽくやる

これを何度か繰り返すうちに猫は「ソファーで爪とぎをすると嫌な出来事が起こる」と学習してくれます。しかし繰り返しますが嫌な出来事を飼い主がしているのがばれないようにしましょう。またやりすぎも逆効果になってしまいますので、猫の様子には気をつけましょう。

★猫は10分たったら忘れる生き物

記憶には「数十秒から数分程度しか覚えていることができない」短期記憶と「長い間ずっと頭に残る」長期記憶の2種類があります。猫は短期記憶がとても優れていています。その記憶力はなんと10分以上続くとされており、人間の20倍とも言われています。
猫をしつけようとしても上手くいかないのは、しつけが短期記憶として記憶されるからです。しつけされたことはあまり重要でないとして猫の記憶から忘れ去られてしまいます。短期記憶であっても何度も思い出せば長期的なものになるのですが、しつけに関しての記憶は自然に消えてしまうのです。

まとめ

猫は飼い主さんの言うことを短期記憶としてしか覚えていませんので、しつけるには手間と工夫が必要になります。
また水鉄砲を使うことは、猫のしつけにとってお勧めのやり方です。その際に注意することは飼い主が水をかけたのではなく、水がどこから飛んできたかわからないようすることがポイントです。
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