猫は撫でられるのが好きな動物なのでスキンシップのためにも猫を撫でることは大切です。もちろん、それだけでなく飼い主が猫の身体の異常を知るためにも日頃からスキンシップを取ることは重要です。健康チェックをしながら飼い主と猫との絆も深まっていきます。
★猫が撫でられたいタイミング
・膝に乗ってくる時
猫を撫でようとしても猫が怒ることもあります。猫が何かに熱中しているときなどはむしろ触らないほうがいいでしょう。猫は犬とは異なって独立心の強い動物です。猫自身が触ってほしいという合図を出してから撫でましょう。飼い主の膝に乗ってきて甘えてくるときは良いタイミングです。
・目の前でゴロリと仰向けになってくる時
飼い主の目の前で仰向けになるのは心を許している証拠です。お腹は動物にとっての急所なので自然界では見せることは滅多にありません。飼い猫であっても警戒心が強いときには飼い主であっても決して見せない箇所です。仰向けになるのは飼い主を非常に信頼して甘えている証拠です。
・喉をゴロゴロ鳴らしてくる時
喉を鳴らしているのも猫が甘えたいという意思表示です。
・足元に絡みついてくる時
飼い主の足元に擦り寄ってくるのも撫でるチャンスです。
・まどろんでウトウトしている時
猫がウトウトしているときは猫がもっともリラックスしている状態です。このタイミングで撫でると喜びます。
★逆に撫でられたくないタイミング
・食事中
食事をしているとき猫は食べることに集中したいので、そのときに触られると集中力が散漫になってしまうので怒る場合があります。これは人間に置き換えるとわかりやすいです。人間の子供も食事をしているときに触られると嫌がります。それと一緒です。
・遊んでいる時
遊んでいるときはそれに熱中しているので、それを邪魔されることを嫌います。遊んでいるときは放置しておいて飼い主の元に来るまでスキンシップは我慢しましょう。
スキンシップを取ること自体は猫も気持ちいいので好きなのですが、タイミングが悪いと猫の機嫌が悪くなります。遊んでいるときや食事をしているときは避けましょう。
★猫がメロメロになる撫で方は?
・耳の後ろ
猫には撫でられて嬉しい場所を持っています。そこを重点的に触ってあげると特に喜びます。そのポイントの1つが耳の後ろです。
・喉や首回り
喉や首周りをコチョコチョとかいてあげましょう。触られるのが嫌な猫であっても、気持ちいいので目を細めて喜びます。猫を日頃から観察していると自分の足で首周りをかいている場面をよく見ます。この箇所は自分でもかくぐらいなので、強めに撫でても問題ありません。
・背中
背中からしっぽにかけて優しく撫でてあげましょう。コツとしては毛の流れに逆らわないようにすることと、手荒くしないことです。きちんと喜んでいるかどうかを確かめるために、しっぽがピンと立っているかどうかを見ましょう。立っていれば喜んでいる証拠です。猫にその場に留まってほしいときには背中を撫でるといいです。
・わきの下
わきの下は敏感なところですので、撫でるのが下手だと嫌がる場合もありますが、上手に触ればとても喜びます。わきの下を撫でるときには手の平で「の」の字を書くようにして撫でましょう。膝の上に寝転んでいるときがチャンスです。猫が気持ちいいと感じたら足を伸ばすようになります。
・猫が自分で舐めにくいところを触る
猫が自分で舐めにくい場所としては額や頬があります。ここにはフェロモンが分泌する腺があります。ここを触ったときにそのフェロモンの匂いが飼い主の手につきます。その匂いを猫が嗅ぐことで安心感を感じます。猫が抵抗することなく受け入れます。
★飼い主は低い姿勢で
飼い主は猫を触るときには低い姿勢で近づいて撫でることが原則です。飼い主は猫に比べて当然ながら背が高いです。猫は自分よりも高いところから近づいてきたり、触られたりすると自身の敵とみなす習性があります。人間にとっても自分よりも大きな動物が近づいてきて急に触ってきたら恐怖を感じるでしょう。これは猫も同様です。近づくときにはゆっくりと低い姿勢で行いましょう。膝を曲げて目線をできるだけ合わせて猫が安心感を感じるようにすることです。
また、目をじっと合わせるのも注意です。目をずっと合わせることは猫に敵意を感じさせることがあります。警戒心の強い猫の場合は特にそうです。触られるのが嫌な猫に対しては手を差し伸べて匂いを嗅がせるといいでしょう。
★まとめ
猫は愛嬌がありますが、同時に警戒心の強い動物です。これは犬と大きな違いです。猫は撫でられるのは好きですが、そのタイミングを誤れば怒る場合もあります。飼い主に甘える仕草をしたときがチャンスです。また、どこを触るかでも反応が違います。首周りや背中を触ってあげると喜びます。