猫をと暮らす時のトイレのさせ方、掃除の仕方

猫のトイレのしつけは比較的簡単です。もともと砂の上で用を足すことを好むうえ、1度トイレの場所を覚えてしまえば違う場所ですることはほとんどありません。もし猫が違う場所で用を足すようになったら、それは病気やストレスなどが原因かもしれないので、注意が必要です。

 

 

★猫へのトイレのしつけ方

 

・トイレと猫砂を用意する

 

まずは猫用のトイレを用意しましょう。トイレには大きく箱型、ハーフドーム型、ドーム型とあり、それぞれに特徴があります。箱型はもっともオーソドックスなタイプ。底が浅いので砂が飛び散りやすいという欠点はありますが、猫がトイレをしたかどうかが一目でわかる、手入れがしやすいなどの長所もあります。子猫を飼う場合はトイレに入りやすいかどうかを考える必要もありますので、箱型がおすすめです。ハーフドーム型は箱型に比べて高さのある底面が特徴です。箱型と比べてやや高価ですが、猫砂が飛び散りにくいというメリットがあります。ドーム型はまわりを囲んだいわゆるドーム型のトイレです。出入り口がひとつしかないので猫砂の飛び散りがほとんどありませんが、においがこもりやすい、トイレをしたかどうかがわかりにくいという欠点もあります。

猫砂にもいくつか種類があり、素材もさまざまです。大きく紙、木材、食品タイプがあり、紙タイプは安価で水に流すこともできるので人気です。おがくずを原料にした木材タイプは消臭効果が高く、軽いのが特徴。おからが原料の食品タイプは、猫砂を食べてしまう猫にも安心して使えます。どれを使うかは飼い主だけでなく、猫の好き嫌いも大きく影響します。どれを気に入っているかどうかを見極めて使ってあげましょう。

 

 

・水回り以外の落ち着いた場所へ設置

 

トイレが決まったら、設置場所を決めましょう。あまり人通りの多くない、風通しの良い場所が理想的です。水回りなどは避けた方が良いでしょう。猫は音に敏感で神経質な部分があります。洗濯機やトイレの水の音は猫にとってはストレスになることも。落ち着いてトイレができる環境を用意するようにしましょう。

 

 

・トイレのサインを見つけて誘ってあげる

 

そわそわして落ち着きがなくなったら、猫のトイレのサインです。床をひっかくような仕草をしだしたらそっと抱きかかえ、トイレに連れて行きます。ここで上手にトイレができたら優しく褒めてあげることも忘れないでください。

 

 

・失敗しても怒らないこと

 

トイレトレーニングで大切なのは、失敗したときの対応です。やってはいけないのは、叱ることです。ここで叱られても猫には理解できません。排泄すること自体を悪いことだと覚え、我慢したり、飼い主の見ていないところで用を足すようになってしまうこともあります。トイレを我慢すれば人間と同じように病気になってしまう可能性も高くなってしまいますし、目の前でトイレをしてくれないようでは、猫との信頼関係は築けているとはいえません。まずはトイレの場所を覚えさせることから始めましょう。

 

 

★猫は本能的に砂の上におしっこをします

 

犬と違って、猫は教えなくても砂の上に用を足します。これは本能的なものであり、猫のトイレトレーニングが比較的簡単だといわれる理由でもあります。

猫を飼う場合、2種類の飼い方があります。家の外に出さない「室内飼い」と自由に外に出す「放し飼い」です。どちらを選ぶかは飼い主の自由ですが、放し飼いの場合でもトイレトレーニングは必要です。猫は砂の上で用を足すのが大好きです。きちんとしつけをしないと、公園の砂場などの公共の場所でトイレをしてしまうことがあるからです。これは大変なマナー違反です。近隣の人たちに迷惑をかけてしまうようでは、ペットを飼う資格はありません。ちゃんと家に帰ってからトイレをするようにトレーニングをすることが大切です。

 

 

★先住猫がいるならしつけは不要

 

猫には他の猫がすることを真似する模倣能力があります。母猫がお手本であれば特にその能力を発揮しますが、先住猫がいる場合でも大丈夫。人間が教えるよりはるかにスムーズにルールを覚えてくれます。ただし猫同士が仲良くなるのには時間がかかる場合もあります。最初は短い時間から慣らすようにする、先住猫を優先して抱っこするようにするなどの配慮が必要です。

 

 

★猫トイレの掃除について

 

猫はきれい好きな動物です。不潔なまま放っておくと、せっかく覚えたトイレを使わなくなってしまいます。こまめに掃除をして、清潔に保つようにしましょう。猫砂のタイプによって掃除の仕方も違いますが、固まるタイプならおしっこのあとしばらくたってから取るのがおすすめ。おしっこをしてすぐは固まりきっていないので、しばらく時間を置くのがコツです。最低でも1日に1回、できればそのつど掃除した方がにおいもつかず、清潔な状態で使えます。1ヶ月に1回くらいの頻度でトイレ本体も洗いましょう。猫砂を取り出し、まる洗いをします。この時研磨や目の荒いスポンジを使うと傷がついてしまい、そこから菌が繁殖しやすくなるので避けましょう。においが気になる場合はクエン酸水にしばらくつけておき、しっかり水けを拭きとったら、天日干しをして殺菌をすれば安心です。

 

 

★【番外編】猫用トイレバケツで臭いをシャットアウトできます

 

猫を飼う人の多くが悩んでいるのが、トイレのにおいですよね。トイレをきれいにお掃除しても、においの元はまだ家の中。ビニール袋を何重にして捨てるのも手間だし、不経済です。それを解消してくれるのが、猫用トイレバケツです。これを使えば毎回ビニール袋を重ねなくてもにおいが外にもれません。5層構造のフィルムとハンドルが気になるにおいをシャットアウトしてくれるので、毎回ゴミを捨てる必要がなく、忙しい毎日を助けてくれます。

 

 

★まとめ

 

猫を飼うのは素敵な経験です。とはいえ、猫と人間お互いが気持ちよく暮らすには、トイレトレーニングは大きな問題です。猫のトイレトレーニングは比較的簡単ではありますが、初めて猫を飼うという人には難しいかもしれません。人間の都合と猫の好み、両方にぴったりの方法を一緒に見つけていくしかありません。焦らず叱らず、ゆっくり一緒に覚えていきましょう。

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