猫は自分で毛づくろいをすることが多く、どのようなお手入れをすればよいのかで悩む飼い主は少なくありません。種類にもよりますが、飼い主がこまめにお手入れをしたほうが、健康の維持にもつながりますし、よりきれいな状態を保てます。こちらでは、猫に関する代表的な手入れについて見ていきます。
★シャンプー
・シャンプーの頻度
猫は自分自身でグルーミングをするので清潔な状態を保つことができており、それほど頻繁なシャンプーは必要ありません。ただし、長毛種は表面のグルーミングしかできずに汚れが目立ちやすいため、短毛種は半年に一度程度、長毛種や白猫は毛の状態を見ながら毎月一度程度を目安に考えておくとよいでしょう。また、不妊手術をしていない猫は臭いの強い尿を出す時期がありますので、頻度を増やす必要があります。
・シャンプーの仕方
バスタブにぬるま湯とシャンプーを入れてかき混ぜ手準備をしておき、ブラッシングと耳掃除をして抜け毛や耳垢を取り除きます。これらを怠ると、抜け毛で排水溝が詰まったり、耳垢がふやけて中耳炎などを引き起こす危険性があります。肌が丈夫な猫の場合は、水100に対し食器用洗剤5の割合で希釈した溶液を後頭部からしっぽの順にかけることで、脂汚れを楽に落とせます。刺激がありますので、早めにすすぎましょう。
その後、猫をバスタブに入れて首までつけます。しっかり毛に水分がしみ込んだらバスタブから出して、ノミが頭部に逃げないように首から胴の順で手やブラシでこすっていきます。背中から腹、足に向かって新井、足の裏や指の付け根などの細かい部分もきれいにします。
顔は濡らしたスポンジで目に水を入れないよう気を付けながら、おでこ、目や口の周辺、あごなどをふきます。シャワーをかけるときは顔には当てずに上から下に流し、耳や目にシャンプーを入れないよう注意しましょう。シシャンプーが残ると皮膚炎になるため、洗った時の順番でしっかりすすぎます。その後、タオルを押し付けて水分を取り、細かい部分はキッチンペーパーでふき取ります。ある程度乾いたら、ドライヤーをかけながらブラッシングをして終了です。
その後、猫をバスタブに入れて首までつけます。しっかり毛に水分がしみ込んだらバスタブから出して、ノミが頭部に逃げないように首から胴の順で手やブラシでこすっていきます。背中から腹、足に向かって新井、足の裏や指の付け根などの細かい部分もきれいにします。
顔は濡らしたスポンジで目に水を入れないよう気を付けながら、おでこ、目や口の周辺、あごなどをふきます。シャワーをかけるときは顔には当てずに上から下に流し、耳や目にシャンプーを入れないよう注意しましょう。シシャンプーが残ると皮膚炎になるため、洗った時の順番でしっかりすすぎます。その後、タオルを押し付けて水分を取り、細かい部分はキッチンペーパーでふき取ります。ある程度乾いたら、ドライヤーをかけながらブラッシングをして終了です。
・おすすめのシャンプー
猫がどうしてもシャンプーを嫌がるときは、汚れた個所だけを使える部分シャンプーが便利です。また、水を嫌がって全くシャンプーができないという場合には、水を使わずに洗えるドライシャンプーがおすすめです。この場合、猫がグルーミングをしたときに危険性のない、安全性の高いものを選ぶ必要があります。
★歯磨き
・猫に歯磨きは必要なの?
野生の猫は歯磨きをしていないため、飼い猫に必要なのかと思われるかもしれませんが、猫にも歯周病は存在します。猫の歯は細菌が放置されてから24時間で歯垢が作られてしまうため、口内を健康に保つためには人間と同じように毎日の歯磨きが必要です。
・歯磨きの仕方
頭を固定しながら親指で上唇をめくり、猫用の歯ブラシで奥歯までしっかり磨きます。歯磨き粉を使う時は、人間用ではなく猫用のものを選びましょう。また、アロマオイルなども猫にとっては有害なものがあり、使わないようにします。
歯石がついたときは、スケーラーという器具を使ってとることもできますが、専門家に依頼したほうが傷をつけずに済みます。予防法としては、毎日の歯磨き、歯石の付きにくいフード、口内洗浄ができるデンタル用品、猫用の歯磨きガムなどがあります。
歯石がついたときは、スケーラーという器具を使ってとることもできますが、専門家に依頼したほうが傷をつけずに済みます。予防法としては、毎日の歯磨き、歯石の付きにくいフード、口内洗浄ができるデンタル用品、猫用の歯磨きガムなどがあります。
★爪切り
・爪を切らないとどうなる?
放し飼いの猫は外で木登りや歩いているときに爪がすり減っていくため、特に爪切りは必要ありません。しかし、室内飼いの猫は伸びた爪が肉球に食い込むと危険ですので、飼い主が切る必要があります。また、子猫は爪の出し入れができず、きちんと爪を切らなければじゃれたときに相手を傷つけることもあります。
・あると便利なグッズ
爪を切るときは、人間とは構造が全く違うため、猫用の爪切りが必要です。細かい調整をするときには爪やすり、誤って出血するほど切ってしまった場合のために止血剤などもあるとよいでしょう。また、爪きりをしていると小さく切られた爪があちこちに飛びます。掃除機や粘着テープをそばに置いておくと、爪切りを終えてからすぐに片づけもできて便利です。
★4.目ヤニのお手入
猫に目ヤニが出ていたら、ぬるま湯と綿ガーゼ、綿棒を用意します。ぬるま湯で湿らせた綿ガーゼや綿棒で目ヤニを優しくふくだけで大丈夫です。ただし、目の周りの毛だけをぬぐい、ガーゼや綿棒が目に入らないように注意しましょう。強くこすると目に傷がつく恐れもあるため、目ヤニの除去ができればすぐにやめます。片目だけ結膜炎になっていることもあり、両目で同じガーゼや脱脂綿を使うことは避けます。また、ぬるま湯に菌が入らないよう、使ったガーゼや綿棒を同じ湯につけないようにしましょう。
★5.耳のお手入
猫用のイヤークリーナーとウェットティッシュ、綿ガーゼを用意します。ウェットティッシュやイヤーローションをつけて湿らせたガーゼで耳の周りを拭きます。綿棒などを使ったり、耳の奥まで拭くのは耳を傷つけるため避けるべきです。
★6.お尻のお手入
猫の肛門のすぐ近くに、肛門嚢という強い臭いを持つ汁がたまる場所があります。これがたまりすぎると肛門嚢が腫れて、悪化すれば破裂する恐れもあるため、時々汁を絞り出します。手袋をした手にティッシュペーパーなどを持ち、指で肛門の左右斜め下4時と8時あたりを押さえます。肛門に向けて抑えていくと、臭い汁が飛び出してきますので、すぐにティッシュペーパーなどで拭き、お尻を洗います。
★7.毛について
毛の手入れはブラッシングが基本です。スリッカーブラシで抜け毛を取り除き、全体にブラシを通します。その後、目の粗い方のコームで毛玉を探し、毛玉がなくなったら目の細かい方で毛並みを整えて終了です。この際、普段毛に隠れている皮膚の状態やノミ・ダニなどのチェックも行います。
★猫のウンチの処理にはこの消臭バケツ!(リターロッカー)
ウンチの臭いを防ぐのに役立つ消臭バケツ(リターロッカー)があります。排泄物の付いた砂をバケツに入れ、ハンドルを回すことで内部の袋の口を縛り、臭いと雑菌を閉じ込めます。捨てるときには袋をカットして結ぶだけと簡単です。
このように、猫のお手入れにもいろいろな種類がありますが、いずれも注意点を守って丁寧に行えばだれでもできることばかりです。安易に人間と同じような手入れはせずに、専門家にわからないことは聞きながら作業をしましょう。