猫は犬と違って散歩がいらない動物?猫に散歩は不要論が強いワケ

猫を散歩に連れ出している方が居る一方で、猫に散歩は不要との声も多く聞かれます。実際はどちらが猫にとって良いのだろうと悩んでいる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では何故猫に散歩はいらないと言われるのか、その習性や外出時のリスクも踏まえてまとめてみました。

★猫の習性を重視しているから

犬が毎日の散歩を必要とするのはその習性が深く関係しています。彼らは狩をする際に集団行動を取り、獲物を追いかけ回すのが常でした。一方の猫は待ち伏せ型。長距離を走り回る習性もないため、日々の散歩に出なくても運動不足に陥る心配はありません。

★猫の運動は長距離でなく上下運動だから

猫は元々警戒心が強く、行動範囲も狭い動物です。そんな猫に必要なのは上下運動。キャットタワー等を設置して高低差を作ってあげる方が、運動不足の解消に繋がります。マイペースに動き回れる環境が整っていれば、室内飼いであっても運動量は足りていると考えられています。

★脱走するかもしれないから

生まれてからずっと室内飼いされてきた猫の多くは、外に連れ出すと固まってしまうことが多いようです。恐怖心を抱いているのに無理やり連れ出すとストレスが溜まるばかりか、ほんの僅かなきっかけで脱走してしまう可能性も高まります。こうした猫を散歩に連れて行くのはおすすめできません。

一方好奇心旺盛で外好きな猫であれば、気分転換に散歩に連れて行くと喜ぶケースもあります。ただし興味のあるものを発見すると一直線に走っていこうとするので、こちらも注意が必要です。脱走を防ぐためにも、猫を外に連れ出す際にはリードやハーネスを装着するようにしてください。

★喧嘩や交通事故、感染症などの危険があるから

人間が考える以上に、外には猫にとって危険なものが多数存在しています。野良猫や他の動物と接触したことによって感染症に患ってしまったり、喧嘩をして怪我をしてしまうこともあります。また猫は臭いにも敏感であるため、他の動物の臭いに反応して飛び出した結果事故に遭ってしまうかもしれません。
散歩に連れ出すのであれば交通量や人通りの少ない道を選び、猫にとっての危険要素を少しでも減らすようにしましょう。

★ノミ・ダニをもらいやすくなるから

草むらであったり他の動物からであったりと、散歩に出たことにより直接または間接的にノミ・ダニをもらってしまう危険性も高まります。しかしこれらは事前に対策をしておけば防ぐことが可能です。前述した感染症と併せて、薬やワクチン等でしっかりと予防しておくようにしてください。

★子猫の頃から慣らし散歩をしている飼い主さんも

完全室内飼いの猫の場合、大きくなってから急に散歩に連れ出してもデメリットの方が大きくなってしまいがちです。猫との散歩を楽しみたいのであれば、子猫の頃から慣らしておくことをおすすめします。実際に飼い主さんが小さな頃から積極的に外へと連れ出していたことで、嫌がらず散歩に出かける猫も居るようです。

いずれにしても大切なのは猫から目を離さないようにすること。少しでも嫌がる素振りを見せたらすぐに戻る、最初は抱っこやキャリーバッグに入れて安全性を確保した上で連れ出す等の配慮を欠かさないようにしましょう。

★まとめ

犬とは根本的な習性が違う猫の場合、運動不足解消目的で散歩に連れ出す必要はありません。特に外を怖がっている場合には散歩に出かけてもストレスやリスクの方が高くなってしまうので、くれぐれも無理強いはしないようにしましょう。

しかし元々、外猫であったり、好奇心が旺盛な猫の場合には散歩に出かけることで気分転換や満足が得られる場合もあります。どちらが良いかは猫の性格や育った環境によっても異なりますので、飼い主さんが見極めてあげるようにしてください。
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