猫の遊びは短期集中?猫が遊んでほしい時に全力で遊ぶのがポイント!

猫は小さいながらも百十の王ライオンやトラと同じネコ科のハンターです。動くものに興味津々で音にも敏感に反応します。愛猫との信頼関係をより深いものにするために、積極的に遊んであげましょう。そのために、どんな風に猫と遊んだらよいのかを紹介します。


★猫は短期集中型の動物

猫は短距離ランナータイプです。瞬発力は素晴らしく、すばしっこく走ったり高いところへ軽々ジャンプしたりできます。しかしすぐに疲れてしまうのです。うちの猫もおもちゃをダッシュでしばらく追いかけるとすぐに呼吸が速くなっています。ネコ科のチーターも地上最速の動物ですが、最高時速の100km以上で走れるのは数十秒ほどしかありません。


★遊びは体の発達にも重要

先ほど挙げたチーターのように、猫も人に飼われる前、野生のときは鳥やネズミなどの狩りをしていたハンターでした。猫の遊びは野生時代に赤ちゃんのときにお母さんの尻尾や兄弟などで狩りの練習をしていた名残なのです。そのため、猫にとっての遊びは体や神経の発達を促す重要な意味を持っているのです。人に飼われている猫は飼い主とコミュニケーションがとれる時間でもあるので、心の健康にも大切です。体を思いっ切り動かすことでストレス発散にもなります。


★ちょうど良い猫との遊び時間は?

猫は短期集中型の動物なので、長時間遊ばせると疲れてしまいます。疲れているのに無理に遊ぼうとすると、かえって猫のストレスになってしまいます。
では、どのくらい猫と遊んであげるのがよいのかというと、猫の年齢や元々の体力、性格などにもよりますがだいたい10~15分と言われています。15分くらい遊ぶと疲れて自分から座り込んでしまったり、おもちゃに飽きたような素振りを見せたりする猫も多いのではないでしょうか。うちの猫も遊ぶ前は遊んでアピールが凄いですが、15分ほど遊ぶとおもちゃに興味を示さなくなります。

★遊びの終了の見極め方
 

・15分遊んでまだ遊びたがっているか

15分以上遊んでいるのに、猫が遊び足りなそうにしていることはありませんか?その場合は、ダラダラ遊んでいるために猫が疲れていない可能性があります。キャットタワーなどを使って上下運動を取り入れながら遊んであげると、狭いスペースでも運動量をぐんと増やしてあげることができます。ねこじゃらしなどのおもちゃの動かし方も、わざと物陰に隠して急にサッと出してみたり、猫が捕まえられそうで捕まえられない動きで遊んであげると、瞬発力を発揮できるので体力を消耗しやすいです。しかし、若い猫や体力がある猫は15分遊んでも遊び足りない場合があります。その場合は猫の様子をよく見ながらできるだけ満足するまで遊んであげましょう。

・息が上がっているか

猫が疲れているかどうかは一見分かりづらいです。そんなときは猫のお腹を見てみましょう。呼吸のリズムでお腹が上下しているはずです。このときいつもより早い呼吸になっていたら猫が疲れてきている証拠です。効果的に遊べています。
普段は鼻で呼吸をしている猫ですが、口で「ハッ、ハッ」と荒い呼吸をしていたら注意です。これはパンチング呼吸といわれ、体内の熱を外に放出するための動作です。猫がこの呼吸を始めたら、オーバーワーク気味になっているのですぐに遊びを止めて休憩させてあげましょう。ストレスや病気などでもパンチング呼吸のような呼吸方になることがあるため、遊びを止めたのにいつまでも呼吸が戻らなかったり様子がおかしい場合はすぐに動物病院に連れて行ってあげてくださいね。


★飼い主が疲れてしまったら。

飼い主にも生活があるため、忙しくて遊んであげる時間があまりとれなかったり、毎日遊ぶのは疲れてしまったりすることもありますよね。そんなときには上にも書いたように上下運動を取り入れたり、瞬発力を活かした遊びをしてあげることで短期集中して遊びを終わらせることもひとつの手ですが、猫はひとり遊びもできる動物なんです。床に置いてあるおもちゃにひとりでじゃれるときもあります。そして今は自動で動くおもちゃもたくさん販売されているのです。忙しい飼い主さんは頼ってみるのも手かと思います。ひとりあそびをしているときに紐が付いたおもちゃが首に巻きついてしまったり、小さいおもちゃを誤飲してしまったりと思わぬ事故に繋がることもありますので、十分注意してあげましょう。


★成長しても猫は遊び続けます

ネコ科の野生の動物は大人になると遊びから本格的な狩りに移行するので成長と共に遊ばなくなりますが、人間に飼われている猫は大人になっても狩りで自分のエサを捕まえる必要が無いので遊びます。ずっと子猫気分なんですね。うちの猫も年をとると子猫のときほどは遊びたがらなくなりましたが、ねこじゃらしを目の前で動かせば飛びつきます。


★まとめ

猫との遊びは大切なコミュニケーションです。遊びながら猫の体力や体の調子などもチェックすることができるので、猫の健康管理にも役立ちます。遊びでストレスが解消されて粗相や夜鳴きなどの問題行動が解消されることだってあるのです。ぜひ愛猫とたくさん遊んで楽しい時間を過ごしてください。
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