愛犬の暑さ対策で注意すべきこと2つ!

1.トリミングによる暑さ対策の注意点

夏に近づくにつれて、人々の服装はノースリーブやレースものなど風を通しやすく布地面積の少ない涼しげなものへと変わっていきます。これと同じように動物も服装で厚さ調節できればいいですが、そのようなことはできません。ならばせめてと、見た目だけでも暑そうに生えている毛を短くカットするサマーカットにして涼しくしてあげようと考える人もいますが、安易に毛をカットすることは勧められません。


動物の毛というものにはさまざまな役割があります。そのひとつに外気温の影響を受けにくくすることがあります。イヌなどの動物は人と同じように汗をかいて体温の調節をすることができません。そのため毛をはえさせ、毛と毛の間に空気の層を何層も作り出すことにより体温の変化を防いでいるのです。

また、全身を毛で覆うことによって直射日光や太陽の紫外線、外的刺激から皮膚を守る役割もあります。そのため毛をカットしてしまうと外的刺激を皮膚に直接浴びることにより体調を悪くしてしまうこともあります。

これ以外のサマーカットの危険は、短く毛を切ることにより毛質が変わったり、元のように毛が伸びてこなくなってしまうこともあることです。あまり短くしすぎてしまうとホルモン異常を起こして毛が生えてこなくなる場合もありますが、もちろん変わらず生えてくる場合もあり、カットしてみないとわからないということが現在の状況です。

2.散歩の注意点

暑い中で長時間過ごしていると熱中症や熱射病にかかります。これは動物においても同じことで、夏の暑いときに間違った散歩方法をしてしまうと熱中症になって死亡することもあります。


まずもっとも重要視することは、暑い時間帯の散歩を避けることと日陰を選んで散歩することです。イヌをはじめとして多くの動物は人よりも身体が地面に近く、さらに素足で生活していることがほとんどです。人が想像するよりも地面の熱を感じやすく足を火傷することもあるので、アスファルトの温度が下がる早朝や夜間を選んで散歩させ、歩きっぱなしにさせず日陰で休憩をさせるとよいです。

アスファルトを素足で歩くことにより火傷することを防ぐための道具としてイヌがなめても問題ないようなジェルクリームなども販売されています。

また、人と同じようにこまめに水を与えることも重要です。ペットボトルに水を入れて散歩の途中にあげると熱中症になりにくくなるほか、冷えたイヌ用のバンダナなどを巻いてあげると体温が上がりにくくなり対策として有効です。

若く体力の有り余っているイヌならば散歩は必要ですが、老犬になってきているならば無理に散歩させる必要はなく涼しい時間帯に気晴らし程度に外に出すだけで十分といえます。

それでも熱中症になってしまったら水を多く与えて病院へ連れて行く必要があります。

 

全国のトリミングサロン・動物病院・ペットホテルの検索&予約なら