ドッグランで楽しく過ごすためには、最低限守らなければならないマナーがあります。
今回は、ドッグランに行く前に確認したいことやドッグランのマナーなどワンちゃんと飼い主さんがドッグランを楽しめるように抑えておきたいポイントをご紹介します。
1.ドッグランに行く前に確認しておきましょう
(1)基本的なしつけはできていますか?
ドッグランにはたくさんのワンちゃんが遊びに来ています。他のワンちゃんに意識が向いたり、遊びが楽しくて興奮してしまう子もいます。
そんな時に、呼び戻しや待てなど基本のしつけができていないと困ることも多くなります。
ドッグランに行く前にワンちゃんがどんな状況でも飼い主さんのコマンドを聞くことができるようにしつけておく必要があります。
【ワンちゃんの基本のしつけ】
これで完璧 !「よし」の教え方!「待て」とセットで教える方法
(2)他のワンちゃんと仲良くできますか?
普段、他のワンちゃんと接することがない子の場合、どうやってワンちゃんと接して良いのか戸惑ってしまいます。戸惑うだけであれば良いのですが、恐怖心などから攻撃的になることも考えられます。
いつものお散歩などで、他のワンちゃんと触れ合うことに慣れてからドッグランに行くようにしましょう。
(3)予防接種等は済んでいますか?
狂犬病の予防接種は飼い主さんの義務なので、していない人は少ないと思いますが、ドッグランにはたくさんのワンちゃんが遊びに来ます。
狂犬病だけでなく混合ワクチンなど予防接種はしっかりと行いましょう。
また、フェラリアの予防なども済ませておきましょう。
ドッグランによっては、注射済み票の提示が必要な場合があります。利用する前に確認するようにしてくださいね。
2.マナーを守って楽しく過ごそう
ドッグランはプライベート空間ではなく、公共の場です。利用しているワンちゃんや飼い主さんが楽しく過ごすために、マナーをしっかりと理解しておきましょう。
マナー1:いきなりノーリードは NG
楽しい気持ちや他のワンちゃんと会ったワクワクで、ワンちゃんは興奮しています。
いきなりリードを外してしまうと、自由になったー!と他のワンちゃんを追いかけたりする可能性があります。まずは、リードをつけた状態で、他のワンちゃんにご挨拶をしながらゆっくりとお散歩しましょう。ワンちゃんが落ち着いたらリードを外します。
【首輪やハーネスは外さない!】
首輪やハーネスを着けておくことで、何かトラブルが起こった時にワンちゃんを捕まえやすくなります。リードは外しても
OKですが、首輪やハーネスはそのままの状態で遊ばせるようにしましょう。
マナー2:絶対に目を離さない
これは当たり前のことですが、ご自身の愛犬から絶対に目を離さないようにしましょう。目を離したすきにトラブルが起こってしまったら、飼い主さんも後悔することになります。
ワンちゃんをしっかりと見ていることで、何かあればすぐに対応することが出来ます。
マナー3:おもちゃやおやつは持ち込まない
他のワンちゃんもたくさん来ている場所なので、おもちゃやおやつは控えましょう。おもちゃは取り合いでケンカに繋がる可能性があります。
おやつに関しても、食べられないワンちゃんなどが拾い食いしてしまう危険もあるのでドッグラン内では与えないようにしましょう。
もちろん、飼い主さんが飲食するのも NGですよ。
マナー4:トイレはドッグランに入る前に済ませて
ワンちゃんの排泄はドッグランに入る前に済ませておくことが理想です。排泄コントロールのトレーニングをしておくと、合図で排泄ができるようになるのでドッグランに入る前に排泄を済ませることができます。
もし、ドッグランの中で排泄をしてしまった場合には、速やかに片付けましょう。ドッグランにうんち袋やお水などを持っていくようにしてくださいね。
マナー5:ワンちゃん友達を作る時は飼い主さんに声をかける
ワンちゃんの性格を理解しているのは飼い主さんです。ワンちゃん同士が交流をする前に飼い主さんに声をかけましょう。そうすることで、「うちの子はワンちゃんが苦手」など
ワンちゃん同士の情報を確認することが出来ます。初めてご挨拶するときはリードを着けて様子をみましょう。
また、他のワンちゃんに触る時もきちんと飼い主さんに声をかけて下さい。
愛犬家の方ならご理解いただけると思いますが、ワンちゃんはいきなり触られることを好みません。まずは手の甲のニオイを嗅がせて、アゴの下など低いところから触るようにしてくださいね。
最近は SNSへの投稿も当たり前となっていますが、ご自身のワンちゃん以外の写真を投稿する場合もきちんと飼い主さん許可を取って下さい。
3.こんな場合はドッグランには行かないで!
(1)マナーを守れない人
上記でご説明したマナーを守れない人はドッグランの利用は止めておきましょう。ワンちゃんと楽しく過ごしたい飼い主さんにとってマナーを守れない人は迷惑になります。
(2)メスのワンちゃんのヒート時期
メスのワンちゃんには半年に 1度、ヒートがあります。このヒートの時期にドッグランなどの公共の場に行くことはやめて下さい。
人間にはわからないフェロモンがオスのワンちゃんに伝わり、オス同士のケンカが勃発する危険性や妊娠のリスクがあります。去勢しているワンちゃんでもヒートに反応することがありますので、ヒート時期には絶対にドッグランには行かないで下さい。
(3)子ども連れ
お子さんを連れてドッグランに行くという事もやめて下さい。
小さい子は予測が出来ない動きをしたり、ワンちゃんにしつこく近づいたりするためワンちゃんが恐怖心から攻撃的になることもあります。
小さな子どもが苦手なワンちゃんは割りと多いので、小さいお子さんと一緒にドッグランに行くということは止めておきましょう。
(4)ワンちゃんを制御できない=しつけが出来ていない
最初にご説明したように、基本的なしつけが出来ていない状態のワンちゃんはドッグランの利用はしないほうが良いでしょう。
また、社会化期を過ぎていないパピーを社会化目的でドッグランに連れてくることもやめて下さい。ドッグランは社会化期を過ぎたワンちゃんが遊びに来る場所であると理解しましょう。
4.ドッグランに行けなくても楽しく過ごせます
ワンちゃんを飼うとアレもしたい、コレもしたいと思う飼い主さんは多いと思います。ドッグランもそのひとつではないでしょうか?
しかし、全てのワンちゃんがドッグランで楽しく遊ぶことが出来るわけではありません。ワンちゃんの性格を飼い主さんが理解して、愛犬が一番楽しめることをしてあげることが大切だと思います。
たくさんのワンちゃんが集まるドッグランを怖がるワンちゃんや苦手なワンちゃんの場合には、人や他のワンちゃんがいない時間に公園などでロングリードで遊ばせることも出来ます。
また、貸し切り専用のドッグランなどもあるのでワンちゃんに合った方法を選んでくださいね。