【獣医師監修】猫が慢性腎不全に!症状やおうちでできる手作り食のメリット

慢性腎不全とは、腎臓の機能が徐々に低下していく病気です。中年齢から高年齢の猫がかかることが多い病気です。具体的にどんな病気なのか、かかってしまったらどうすればいいのかチェックしてみましょう。

★慢性腎不全とは

腎臓はおしっこを作っている臓器です。日々の生活で出る老廃物や余分な塩分は腎臓に送られ、尿と一緒に体外に排出されます。
ところが様々な原因でその機能が低下すると、溜まった毒素は排出されず、体中を巡ることになります。すると体のあちこちで問題が起こるようになってしまうのです。
慢性腎不全になると、水をたくさん飲み、おしっこの量が増えます。この初期症状が重症化すると、食欲や気力の低下、体重の減少などが見られるようになります。できるだけ症状が軽いうちに治療を始めることが大切です。

★考えられる原因

慢性腎不全の原因を特定することはなかなか難しいことです。考えられるのは、まず他の病気が引き金になって発症するというケース。ウイルスや細菌に感染することでかかる糸球体腎炎、腎盂腎炎などの腎疾患や、腎臓にできた腫瘍が原因になることがあります。
また、加齢による腎臓の機能低下も原因になります。実際に高齢の猫はその大半が慢性腎不全であるともいわれています。
生まれ付き腎臓の発育が悪く、それが原因で発症することもあります。

★水分を多く取りましょう

一度壊れてしまった腎臓の機能は、残念ながら回復しません。しかしながら残された機能を維持し、生活の質を保つことは可能です。そのためには老廃物を作りにくい食事を与えることが大切になります。フードを利用するのもいいですが、手作りごはんを作ってあげるのも効果的です。

ドライフードを与えている場合は水分が不足しがちになりやすいです。一方で手作り食は水分含有量が多いため、無理なく水分を積極的に摂ることができます。一例として、牛の赤味、ゆでたまご、野菜を使ったレシピがあります。牛肉や鶏肉は腎臓にダメージを与えるリンが少ないお肉です。卵は良性のタンパク質を多く含む上、その他の栄養素もバランスよく含まれています。カツオ、キュウリ、にんじん、レタスを使ったおじやもおすすめのレシピです。

★脱水に気を付ける

慢性腎不全で気を付けたいのが脱水症状です。腎臓の機能が低下してくると、猫はたくさん水を飲むようになります。しかしながら尿として排出される量も多いため、水分を補えず脱水を引き起こすことがあります。しっかりと水分を摂取させるよう意識しましょう。

病気から日常のケアまで飼い主さんと二人三脚でケア治療を行う、ペットのためのトータルケアサロンを東京世田谷、杉並で開業。健康で快適なペットとの生活を提案しています。

 

▶監修医のプロフィールはこちら