もくじ
1.大自然を愛犬と堪能したい!と思ったら
まず最初にしなければいけない事はワクチン接種です。狂犬病予防はもちろんのこと混合ワクチンの摂取をしなければいけません。病院では5種、8種などそれぞれの用途に合わせて混合ワクチンの摂取が受けれるようになっています。
キャンプなどのアウトドアを楽しむ場合は、8種の混合ワクチンを摂取しましょう。
混合ワクチンはあらゆる感染症から愛犬の身を守ってくれますが、摂取後稀にアレルギー症状が出てしまう場合があります。症状が完全に治まるのは約1週間から2週間後といわれているので早めの受診をおすすめします。
2.デビューの前に覚えておかなければいかないこと
アウトドアに慣れているベテランであればどの時期に行っても構わないですが、初心者となるとそうはいきません。アウトドアが盛んになるのは夏ですが、実はこの時期はデビューに向いていないといわれています。夏はどこも混雑する上に夏休み期間中と重なると子供の数が格段に増えます。
行動を予測することができない子供が多い場所に、犬を連れて行くことはトラブルの元を作ることにもなるのでおすすめできません。
また、犬は体内や皮膚の温度調節がもともと苦手な生き物です。暑さに弱く熱射病を引き起こしてしまう可能性もあるので、夏に犬を連れてアウトドアを行うのは控えた方がよいでしょう。
おすすめの季節は涼しくなる秋から初冬にかけてが初心者のデビューにぴったりといわれています。 最適な時期にアウトドアデビューを果たすのはもちろん大切なことですが、一番重要なことは愛犬のことを一番に考えてあげることです。アウトドアに慣れていない人はもちろんのこと、慣れている人にも同じことがいえます。人間だけでアウトドアを行うのと、それに犬が加わるのでは大きな違いが生まれます。愛犬が快適にアウトドアを楽しめるように十分考慮してあげることが何よりも大切です。
3.愛犬とのアウトドアで注意しなければいけないこと
(1)キャンプ場でのルールとマナー
キャンプ場でのアウトドアの醍醐味の一つとして食事があげられます。バーベキューなどを楽しむ利用客に不快な思いをさせることのないようにトイレマナーはきっちりと守らなければいけません。食事をしている最中に犬がおしっこやうんちをしていたら、それだけで気分は台無しになってしまいます。
キャンプ場を散歩させるときなどは、あらかじめトイレをさせてから散歩させるなど周りに気を配ることが大切です。うんちは先にさせておけばしばらく心配はいりませんが、おしっこの場合はそういうわけにもいきません。
犬はトイレを我慢することができないため、おしっこをしたいと思えば訓練を受けている犬以外はどこでもしようとします無理にしかりつけて我慢させるのは体にもよくないですし、愛犬へのストレスになるのでおしっこを我慢させることは絶対にやってはいけません。
いつおしっこをしても大丈夫なように、水を入れたペットボトルを持ち歩いて洗い流せるようにするのがベストです。除菌・消臭機能のある専用の液体も市販で売られていますが、そちらを使うとより衛生的に流すことができるのでおすすめです。
(2)リードでの事故を防ぐ
犬が利用可能とされているアウトドア施設では、一般的にリードの装着を義務付けています。愛犬を連れてのアウトドアに不慣れな初心者に多いのがリードの繋ぎ方による事故です。簡単に付けることができるテーブルやイスの足にリードを繋いでしまいがちですが、これは危険な行為なので絶対にやめましょう。
犬は慣れない場所にいるとより神経が過敏になり興奮しやすい状態にあります。興奮して暴れたりした場合に繋いでいたテーブルが倒れて怪我をしたり、壊れた破片で足の裏を傷つけてしまう可能性があるのでリードの繋げ方にはちょっとした工夫が必要になります。
リードを繋ぐときはテーブルやイスなどではなく、テントを張る時に使用するペグという釘を使うのがおすすめです。ペグを地中にしっかりと埋め込んで、カラビナを付けたらそれにリードをつけましょう。安定感がありよほどの事がないかぎり外れることはないので安心です。ペグを埋め込む場所は料理をする場所から離れたところにすると、火を見て愛犬が興奮するのを防ぐことができます。
(3)他の犬との交流の仕方
キャンプ場では愛犬を連れたグループとたくさん出会うことになりますが、交流の仕方には気をつけなければいけません。むやみやたらに近づくと喧嘩が勃発してしまうことも。いきなり知らない犬に飛び掛ってても対処できるように、キャンプ場を歩くときはしっかりとリードを掴んでおきましょう。新しいお友達を作る絶好の機会なので、無用なトラブルは避けたいものです。
4.愛犬とのアウトドアに必要なものは?
・カラビナ&ペグ
前述で説明しましたが、愛犬をリードで繋いでおくのに使います。カラビナは大きめのものが装着しやすいのでおすすめ。力の強い大型犬にも対応できるので安心です。
・リード
リードはロングタイプのものを使用しましょう。アウトドア施設はドッグランのように犬を自由に走り回らせることはできません。ロングリードを使用すると広い場所で自由に愛犬を遊ばせるのに適しています。リードはなるべく目立つ色を選ぶようにしましょう。周りに馴染む色だと余計なものに絡まってしまいアクシデントの原因になります。突然のスナップ外れを防止するP.P.S(ぺティオセーフティスナップ)機能を搭載しているリードもあります。安全性を考慮したアウトドアに適したリードを選ぶことが重要です。
・ライフジャケット
キャンプ場の敷地内にある川などで水遊びをさせるのにライフジャケットは必須です。海や川で泳ぎ慣れている犬であれば必要ないですが、初心者犬であれば必ず着用させましょう。装着がしやすいマジックテープを使用したものや、背中に引上げ用の救助ハンドルがついているものなど使い勝手のよいものを選びます。愛犬が楽しく水遊びが行えるように、飼い主は十分に安全性に配慮しなくてはいけません。
・虫除けスプレー
フィラリアやノミ・ダニなどアウトドアにはたくさんの危険が潜んでいます。ワクチン摂取をしているからといって、それですべての危険が回避できるわけではありません。プラスアルファの対策をきっちりとして、愛犬の皮膚に優しい安全なものを選びましょう。蚊取り線香も持っていくとより安心です。