★1.人間用の蚊取りマットはペットがいる部屋で使える?
・使っても問題はない
まず、結論から言うとペットを飼っていても人間用の蚊取りグッズを使って問題ありません。蚊取りグッズに使用されている代表的な成分として「ピレスロイド」が挙げられます。人間・犬・猫といった哺乳類はピレスロイドが体内に入っても分解できる酵素を持っているので、短時間で体外へ排出されます。虫の神経に作用して殺虫効果を発揮する成分で、哺乳類にとっては非常に安全性が高いです。犬や猫の体質は、その子によって違うので異常な行動を見せた場合は使用を控えた方が良いかもしれません。飼い主が普段からペットをよく観察しておけば、人間用の蚊取りグッズを使っても大丈夫です。・ペットが直接触らないように注意する必要アリ
蚊取りグッズと言っても、いくつかの種類があります。古くから使用されている「蚊取り線香」は煙が出るタイプで、ペットが煙を気にする可能性があります。煙に興味を持って蚊取り線香に触れると火傷をする恐れがあるため、置く場所には注意が必要です。成分自体はペットに無害ですが、ペットの届かない所へ置くことがポイントとなります。特に猫はどこにでも上ることができるので部屋の外に蚊取り線香を配置して、蚊の侵入を防ぐ際に活用できます。最近登場したグッズとして「蚊取りマット」「リキッド式」「ファン式」の3種類が挙げられます。この3種類は蚊取り線香と違って煙が出ないタイプなので、室内に蚊取りグッズを置きたい場合に便利です。
蚊取りマットはコンセントに繋ぎ、マットに有効成分を含ませて電気発熱体の上にマットを乗せて使用します。電気の熱で有効成分を揮散させるタイプで、「マット」という名が付いているように小さくて平らな形状の商品が多いです。煙は出ませんが、高温になっている場合があるので蚊取り線香と同じように置き場所には注意しましょう。
リキッド式は有効成分を含んでいる液体入りボトルを本体にセットして、電気による加熱で薬を蒸散させるタイプです。本体がカバーの役割を果たしているため、触れてもそれほど熱を感じません。ペットがいる家庭に適している蚊取りグッズと言えます。倒してしまうと液体が漏れる可能性は否定できないので、安定した場所に置いてください。ペットが倒す可能性もありますが1度設置してみて無反応であれば、それほど心配はないでしょう。マットは無意識に踏んで火傷をする可能性があり、リキッド式にはその心配がない点は大きなメリットです。
ファン式は電池を使って動くため、コンセントがなくても使用できることが特徴となります。他の機器でコンセントが混み合っている場所でも使用できます。有効成分を含むフィルターに風を吹き付けることで、成分を飛ばす仕組みです。ファン式もリキッド式と同じように、ペットを飼っている家庭に向いています。ただし、ファンが回る音を気にするペットもいるかもしれません。ペットの性格や反応によって最も安全に使える商品を選ぶことが大切です。
★2.実はペット用の蚊取りマットも販売されています
これまで人間用グッズについて紹介しましたが、実はペット用の蚊取りグッズが販売されています。しかし、含まれている成分は人間用とほぼ同じです。このことからも人間用の蚊取りグッズが安全であることが分かるでしょう。ペット用は安全性に特化しているので、火や電気を使わないタイプも多く見られます。人間用のグッズでは不安がある場合に活用すると便利です。★3.時々換気をしましょう
蚊取りグッズは独特の臭いが生じる商品が多く、犬や猫は人間よりも臭いに敏感なので時々換気する必要があります。ペット用なら犬や猫でも気にならない臭いが採用されている商品もあり、非常に便利です。ペットがいつも過ごしている場所の近くに置くと、臭いを気にする可能性があります。安全且つペットが普段あまり行かない場所に置くのが得策です。人間用の蚊取りグッズに含まれている成分は、ペット用にも使用されているほど安全なものです。そのため基本的にペットがいる家庭でも人間用蚊取りグッズを使って問題ありません。ただし、ペットによっては嫌がる子もいるのでよく観察することが大切です。熱を発生させて殺虫効果を発揮するタイプは火傷をする恐れがあり、蚊取りグッズを使用する時は置き場所に注意しましょう。ペットのために置き場所や換気をする点に注意して、蚊取りグッズでフィラリア予防を行ってください。