猫を食物アレルギーにさせない食事のあげ方|同じ食事をあげ続けないことが鍵

大切な家族である猫の健康を考えるにあたり、毎日与える食事の栄養バランスを考えて与える飼い主さんも多いでしょう。食事を与えるうえで栄養バランスを考えるのはとても良いことですが、もうひとつだけ食事を与える上で注意しなければならないことがあります。それが食物アレルギーであり、食物アレルギーは本来無害であるはずの食材を口にすることで有害物質と勘違いして攻撃するための抗体を分泌してしまうことで起きる症状です。そこで大切な家族である猫の健康を考える上で食物アレルギーの知識を知っておくことが大事になります。

★猫が食物アレルギーになる原因は

・安いキャットフードに含まれる穀物

猫が食物アレルギーになる原因には、一般に出回っている安いキャットフードの中に含まれている穀物が関係しています。穀物が入っているのはコストダウンに加えて、少量であるならば穀物にはビタミンミネラルといった栄養素があるので補助としての役割として加えられていると考えます。しかし猫は肉食動物であり、猫の体内には動物や魚の肉を消化する酵素を持っていますが穀物を消化する酵素は少ないのです。そのため体内に入った穀物を消化することができないことで蓄積すると、その消化しきれなかった穀物を有害物質と認識して攻撃してしまう事が食物アレルギーになる理由の一つです。

・同じキャットフードを食べ続けること

穀物が体に悪いと理解して、しっかりと肉や魚が中心のキャットフードを食べさせればよいかといえばそうではないです。そもそも猫の食物アレルギーの原因の2つ目として考えらえるのは、猫の体の許容範囲を超える量の食事を与えてしまう事で起こるというのもあります。同一のものを大量に1日に与えてしまうと栄養過多となり消化吸収しきれなくなってしまい食物アレルギーを起こす原因になります。

・乳製品や卵

猫に食事を与えるときに注意しなければならない食材はいくつあるのですが、その中でも意外に気を付けたいのが牛乳などの乳製品や卵を食べさせることです。牛乳も卵も猫にとって必要な栄養素を含んでいますが、しかし猫の体に牛乳や卵は食べさせ過ぎれば栄養過多となり吸収しきれなくなります。

・牛肉、魚、鶏肉

先に言ったとおりに猫はもともと肉食動物なので、基本的な食事は野菜を3割で残りの7割は牛肉、魚、鶏肉をとらせることが良いです。しかし肉食動物といって牛肉、魚、鶏肉を与え過ぎてもダメです。そもそも野生の肉食動物は毎日が餌にありつけるというわけではなく、獲物を狩るまでに空腹期間と排泄期間があるので体に異常が起きないのです。しかし飼われている猫の場合には毎日栄養を与えられるので排泄する能力が追い付かなくなり、牛肉、魚、鶏肉に含まれている余分なタンパク質が消化しきれずに食物アレルギーの原因になってしまいます。

★猫を食物アレルギーにさせないために

・ローテーションで食事を与える

食物アレルギーの原因を特定するは難しいのですが、ただ先に言ったとおりに食べ過ぎと偏りが問題といえます。そこでこの日はタンパク質をとらせる日と排泄を促すための野菜中心メニューにする日といった形で、食事の偏りによるアレルギーを起こさせないためにローテーションを組むとよいです。

・アレルギーを起こしにくい食材を選ぶ

猫が食物アレルギーを起こすリスクというのはどの食品にも該当するのですが、ただ食品の中にはアレルギーを起こしにくいものもあるのです。一般に販売されているキャットフードには牛肉、魚、鶏肉といった決められた食品が配合されていますが、アレルギーを起こさないのは鹿や鴨そしてキャットフードに加えられていない魚類であればアレルギーを起こしにくいとされています。

★アレルギーになった場合の症状

猫がアレルギーを発症した場合には食事をとって数分後に全身を舐めたりまた痒い所に手が届く範囲であれば引っ掻いたりする行動に加えて、ひどい場合には下痢や嘔吐などを繰り返しますことがあります。これらの症状が現れた時には動物病院を受診して抗体を抑える薬を服用して症状をコントロールします。

★若い猫ほどアレルギーに注意してあげよう

食物アレルギー自体はどの年代の猫でも起きることですが、その中でも特に生後間もない時期から6歳までの子猫の時期は注意が必要です。この時期はホルモンバランスが著しく変化している時期で、日々によって消化吸収率も変化するのでアレルギーが起きやすい時期なのです。そのため若い猫の食事を与えるときには、その時の食事量は少なめから与えて食欲を見極めてから徐々に増やしながら食事与えることが大事です。

★まとめ

食物アレルギーは完全に防げるものではありません。しかしそのリスクを抑えることはできます。例えば猫のアレルギー対策として穀物不使用のグレインフリーで製造面でも気を付けて添加物も入っていないメリックパーフェクトビストロのような低刺激食品を与えることも対策の一つです
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