トラブル防止だけではなく、愛犬自身の事故を防ぎ、安全を守るためにも、飼い主として責任をもって教えてあげましょう。
しつけをすることにより、飼い主との信頼関係も深まりますので、愛犬と楽しみながらトライしてみてください。
もくじ
- 愛犬のしつけは飼い主のマナー
- 犬のしつけに不可欠!「コマンド」とは?
- しつけはいつから教えてあげたらいいの?
- 犬にあげるご褒美「おやつ・おもちゃ・褒める」
- 上手くできなくても絶対に叩いてはいけません
- 犬の集中力はあまり持続しない
- 愛犬のしつけ~基本編~
- 【これでしつけは完璧】「ダメ!(ノー)」教え方と注意点
- 【これでしつけは完璧】愛犬に「ワンツー」の教え方と注意点
- 【これでしつけは完璧】「お手・おかわり」の教え方と注意点
- 【これでしつけは完璧】愛犬に「抱っこ」の教え方と注意点
- 【これでしつけは完璧】愛犬に「ハウス」の教え方と注意点
- 【これでしつけは完璧】愛犬に「取ってこい(持ってきて)」の教え方と注意点とは
- 【これでしつけは完璧】愛犬に「立て」の教え方と注意点とは
- 【これでしつけは完璧】愛犬に「バン(撃たれて死んだふり)・ゴロン」の教え方と注意点
- まとめ
愛犬のしつけは飼い主のマナー
犬を飼う際、しつけは必ずしなければなりません。愛犬を危険から守り、他人に迷惑をかけないようにするために、飼い主と犬の間にルールが必要だからです。まずは飼い主と犬の上下関係をはっきりさせ、飼い主がリーダーであると認識させることが大切です。 飼い主が自分と同等であると思えば、犬は言うことを聞きません。愛情をもって導くためには、リーダーである必要があります。
ルールを守れなければ他人に危害を加え、吠えてばかりでうるさい、迷惑な存在になってしまいます。大切なペットを手放さなければならない事態を避けるためにも、しっかりしつけをして、人間との共同生活ができるようにすることが大切です。
犬のしつけに不可欠!「コマンド」とは?
コマンドとは、飼い主から愛犬への言いつけ・命令のことです。 飼い主との主従関係をはっきりとさせるためにも、子犬のうちから少しずつ、コマンドを覚えさせていくトレーニングが必要です。参照:愛犬との主従関係を上手に作る4つのテクニックとは?
しつけはいつから教えてあげたらいいの?
しつけ全般は子犬の頃から教えるのが重要です。これは人間の子供でも同じです。幼いころから繰り返し教えていくことで自然と身につけることができます。参照:【しつけ・まとめ】正しい しつけ方法で愛犬との絆も深まる!押さえておきたいしつけの基本!
犬にあげるご褒美「おやつ・おもちゃ・褒める」
しつけのトレーニング中は、よくできたら褒めてあげるようしましましょう。犬はご褒美をもらえることで、やる気がUPします。
よくできた時のご褒美には、おやつ・おもちゃ・褒めるの3種類があります。おやつを準備する際、愛犬が好きなものを用意すると効果的です。与えすぎるのも健康に良くないため、低カロリーのものを用意してください。
おもちゃの場合は、普段から遊んでいるもので十分です。褒め方は、褒め言葉+なでてあげると良いでしょう。
少しずつおやつをなくしていくと褒めるだけでも指示に従うようになります。犬にとって、飼い主から褒めらることは大変喜ばしいことです。
褒めることでやる気を起こし、もっと褒められたいと、指示に従うようになります。また、愛犬と飼い主との信頼関係を築くこともできます。
上手くできなくても絶対に叩いてはいけません
犬のしつけにおいて、何があっても暴力を振るわないのは鉄則です。飼い主の中には、しつけをする時に厳しくしようとするあまり叩いてしまう人も少なくありませんが、これは絶対にやってはいけません。全てのしつけに共通することですが、暴力を振るう行為は犬にとって恐怖心を覚える行動でしかないのです。
できないことで叩いてしまっては、犬はその行動は叩かれる嫌なことだと認識してしまい怯えてしまいます。愛犬は飼い主に信頼と愛情を持ってくれているのですから、例え上手くできなくても根気良く教えてあげることが重要です。
犬の集中力はあまり持続しない
犬種や個体差によって変わりますが犬は集中力があまり持続しないと言われています。
持続時間は5~15分とされ、長々とトレーニングをしても効果が上がりません。集中力が切れたやる気の出ていない状態で犬をトレーニングすると、しつけのトレーニングそのものが嫌になってしまいます。そのため、短い時間でトレーニングしましょう。
一日の中で、できるときに何回かにわけて行うことをおすすめします。楽しみながらトレーニングを行うと効果的です。
愛犬のしつけ~基本編~
基本のしつけは、犬を飼うにあたってとても大切なことです。トラブル防止だけではなく、愛犬自身の安全、事故を防ぐためにも、飼い主が責任をもって教えてあげます。
しつけをすることにより、飼い主との信頼関係も深まりますので、愛犬と楽しみながらトライしてみてください。
しつけの基本①「アイコンタクト」のしつけ方
アイコンタクトは犬のしつけの基本となるものです。
「犬の名前を呼んだらすぐに飼い主の目を見る」という動作ができるようになることが目標ですが、これを覚えることで犬をアクシデントから守り、飼い主との上下関係をはっきりさせるという効果があります。
▼アイコンタクトを覚えさせるには
まずは自分の名前を覚えてもらうために、何かするごとに名前を呼ぶようにします。ご飯をあげるときや散歩に行く前など、犬が喜ぶことをする前に何度も名前を呼ぶことで、名前を呼ばれることが嬉しいことだという認識を与えることができます。自分の名前を覚え、名前を呼ばれると嬉しいことがあるとわかれば、名前を呼ばれると少しずつ反応するようになります。名前に反応できたら褒めてあげましょう。「グッド」や「よしよし」など、褒める時の言葉を決めておき、同じ言葉で褒めてやるとわかりやすいでしょう。
身体を撫でてあげたり、ローカロリーのおやつを与えるのもご褒美のひとつです。しっかりアイコンタクトができるようになったら、お散歩中や遊んでいる最中など、気が散った状態でもできるようにステップアップできれば、より危険を回避することができます。
しつけの基本②「トイレ」のしつけ方
▼トイレは家の中でさせるようにしましょう
自分の名前をしっかり認識し、アイコンタクトができるようになったら、今度はトイレトレーニングです。散歩中にトイレをさせるというのはあまりおすすめできません。マナー違反である上に、衛生的ではないからです。加えて散歩とトイレをセットにして覚えさせてしまうと、散歩に行けない場合に、犬はトイレを我慢することになってしまうからです。散歩とトイレは別に考え、家の中でトイレをさせるようにしましょう。▼トイレを覚えさせるには
まずは清潔なトイレを作ることが大切です。サークルかゲージの中に寝床とトイレを別々に用意すると覚えやすいでしょう。犬は清潔好きなので、自分の寝床を汚すことを嫌がります。その習性を利用してトレーニングを始めましょう。ここでもうまくできたらきちんと褒めてあげること。失敗したときは大きな声で叱らず、すぐに片づけてしっかり消臭します。大きな声で叱ると飼い主の前でトイレができなくなる場合もあるので注意が必要です。犬には同じ場所におしっこをしたがる習性があるので、しっかり消臭することで失敗を防ぐことができます。基本のしつけ③「待て」のしつけ方
愛犬をコントロールするために、この「待て」はとても重要です。
例えば、散歩の途中、横断歩道を渡るとき、犬が飛び出してしまうことがあります。このとき、「待て」がきちんとできると、安心です。散歩で道路を渡るときには、何度も「待て」と声掛けをして、きちんと立ち止まって待ちます。
普段の生活でも、犬にじっとしていてほしい場面があると思います。そんな時のためにも、「待て」をマスターして欲しいものです。
▼「待て」を覚えさせるには
まず、ごほうびとして、おやつを用意します。
おやつを手のひらに載せて、「待て」と声をかけてあげてください。飼い主がよし(OK)を出すまで食べさせてはいけません。繰り返すことによって、自然にできるようになります。
最初は、短い時間しかできませんが、何度も繰り返し、だんだん長い時間待てるようにしていきます。
参照:これで完璧!「よし」の教え方!「待て」とセットで教える方法
これで完璧!「まて」の教え方と注意点とは
基本のしつけ③「おすわり」のしつけ方
▼「おすわり」を覚えさせるには
さて、「待て」ができるようになったら、次には「おすわり」です。
横断歩道で「待て」をする際、「おすわり」をしてくれるとより安全です。「おすわり」と言いながら、犬のお尻を押して座らせてあげてください。できたら、おやつをあげたり、大げさにほめてあげます。犬は、良いことが起きるとわかると、しつけが入りやすくなります。
おしりを触られるのが嫌な犬には、「おすわり」と言いながら、手でおやつをもって、少し犬よりも高い位置で犬の頭の上から後ろに移動させると、犬が目でおやつを追い自然にお尻が下に行き座ります。おすわりができたら、即座におやつをあげて、ほめてあげます。これを何度か繰り返すと、「おすわり」ができるようになります。
参照:これで完璧!「おすわり」の教え方と注意点とは
基本のしつけ④「伏せ」のしつけ方
さて、次に「伏せ」です。こちらも、重要なしつけです。
「伏せ」は犬が胸を地面につけて、ジッと動かないかたちのことです。この「伏せ」はトラブル防止に役立ちます。
散歩中にほかの犬に会った時や、子供を追いかけそうになったときなど、犬が興奮しないように「伏せ」をさせて落ち着かせることができます。
▼「伏せ」を覚えさせるには
「伏せ」をしつけるときには、「おすわり」のしつけができていると教えやすくなります。
まず「おすわり」をさせ、おやつに犬の視線を集中させます。鼻先から、床におやつを移動させると犬も、自然に「伏せ」の姿勢になってくれます。すかさず、おやつを上げて、頭をなでてあげてほめてあげます。
おとなしい犬であれば、「おすわり」の状態から、犬の前脚を「伏せ」の状態になるまで、引っ張ってあげてもよいです。そして、「伏せ」の状態になったら、やはりすかさず、ほめてあげます。
どちらも、お尻だけが残って尻上がりの状態になってしまった場合は、犬のお尻を軽く押さえてあげると、後ろ脚も「伏せ」の状態になりやすくなります。
また、自分の足を片膝立ちしに、その下をおやつで誘導しながら、犬をくぐらせると、「伏せ」のかたちになります。
「伏せ」は、犬もなかなか理解しにくく、覚えにくいしつけですが、飼い主の「伏せ」の声で、すぐに反応できるようにしつけておきます。
「おすわり」をさせ、そこから「伏せ」をさせ、しばらく、「伏せ」の状態で「待て」をさせてみると、一連の動作で覚えてくれます。試してみてください。
【これでしつけは完璧】「ダメ!(ノー)」教え方と注意点
基本のしつけができたら、次は、覚えておくと便利なその他のしつけのトレーニングです。
愛犬のしつけは「ダメ!」を教えることから始まるとも言われています。
ポイントを押さえて、犬との信頼関係を築き上げながらしっかりとしつけていくことが大切です。
「ダメ!」ができるようになったら必ず褒めてあげましょう。
▼コマンド「ダメ!(ノー)」とは
かわいい愛犬を褒めるのは簡単でも、「ダメ!」を教えるのは意外と難しいものです。
しかし「してはいけないことを防ぐ」「予期せぬ事故を防ぐ」という意味でも「ダメ!」を教えるのは飼い主のマナーでもあります。
しつけは根気が必要です。愛情をもって「褒める」と「ダメ!」を繰り返していけば必ず自然と身に付きます。
▼ダメ!(ノー)を覚えさせるには
まずは言葉を統一することが大事です。
「こら!」「ダメ!」など色々な言葉を使うと犬も混乱してしまうので、叱るときは同じ言葉を使うようにします。
愛犬の名前を怒鳴ると、名前を呼ぶたびに怖がるようになるので絶対にやめましょう。叱った後は甘えてきても無視します。こうして「ダメ!=無視される」という図式を覚えていくのです。
【注意!】叱るときは現行犯が鉄則!あとから叱ってはダメ!
あとから叱っても犬はなぜ怒られたのかわからないのです。ダメなことをした場合は即叱る、タイミングを逃した場合は叱るのを見送ります。
【これでしつけは完璧】愛犬に「ワンツー」の教え方と注意点
犬を飼う時トイレトレーニングに悩む飼い主は多いと思います。
でもトイレコマンド「ワンツー」を覚えればお家でもお外でも上手にトイレをする事ができますよ。
トイレトレーニングは根気が必要ですが必ずできるようになります。「ワンツー」コマンドをマスターし、飼い主も犬もストレス無く過ごしましょう。
▼コマンド「ワンツー」とは
犬がトイレをする時に飼い主が掛けるコマンドの言葉です。
犬が「ワンツー」を覚えると、そのコマンドを聞いただけでトイレがしたくなるのでお出かけ前などトイレをして欲しい時にとても便利です。是非飼い主がマスターさせたいコマンドの一つです。
▼ワンツーを覚えさせるには
まず犬の過ごすお家の中、全体にトイレシートを敷きます。
最初からトイレの場所は覚えられないので、まずトイレをさせる事を目標にしましょう。犬がトイレをしたい素振りを見せたら「ワンツー」と声を掛けます。犬はトイレをしたくなると床の匂いを嗅ぐ習性があるので見逃さないようにしましょう。
そしてトイレができたら「えらいね」「よくできたね」と大げさに褒めてあげます。慣れてきたらトイレシートの数を減らしていき、トイレの場所だけにします。
あらかじめ、犬のおしっこを含ませたトイレシートを敷いておくと、臭いで場所を覚えるのでスムーズにトイレトレーニングを進めることができるでしょう。
【注意!】ハウス(犬舎)とトイレはできる限り離してあげましょう
犬はきれい好きな生き物です。ハウスが汚れるのをとても嫌がるのでトイレはハウスから離れた場所に設置してください。
人間だって寝る場所とトイレが近かったら嫌ですよね。犬だって同じです。お留守番でゲージの中で過ごしてもらう時は少し大きめのゲージを購入して、なるべく遠い場所(ハウスと対角線)にトイレを置くと良いでしょう。
- 愛犬のトイレのタイミングを把握しましょう
床の匂いを嗅ぐという仕草もありますが、朝や食後など犬がトイレをする時間帯も決まってくるので、その時を逃さないように「ワンツー」と声を掛けます。そして子犬の場合は食糞防止の為、素早く排泄物を処理してあげましょう。
- 愛犬にご褒美をあげましょう
回数を重ねてくると、犬の方から「トイレしたよ!おやつちょうだい!」と飼い主の元へやってきます。しかし、おやつの与え過ぎは肥満の原因になるので注意しましょう。
▼褒めて伸ばそう!失敗しても決して怒らないで!
まだトイレトレーニング中の犬はトイレを失敗してしまう事も多々あります。
その時は絶対に怒ってはいけません。トイレをした事を怒られたのだと勘違いしてしまいトイレを我慢したり、飼い主に隠れた場所でトイレをしてしまいます。失敗してしまったら黙って後片付けをしてください。
その代わりトイレが成功した時は思い切り褒めてあげましょう。犬は褒めて伸びる動物です。
▼場所を変えて試してみよう
自宅だけでなく、お散歩途中などでも「ワンツー」のコマンドを掛けてあげましょう。
ドッグランやアウトレットモールなど犬と一緒にお出かけできる場所は年々増えてきています。そんな時、外でも「ワンツー」コマンドを覚えていればお店に入る前にトイレを済ませますし、知らない場所で不安な犬も安心してトイレをする事ができます。
【これでしつけは完璧】「お手・おかわり」の教え方と注意点
「お手・おかわり」は、犬を飼ったら覚えさせたい芸の一つですよね。
信頼関係を築くためにも、必要なしつけと言われています。こちらでは、しつけの基本とされる「お手」と「おかわり」の教え方についてご紹介します。
▼コマンド「お手・おかわり」とは
「お手・おかわり」は、飼い主の手のひらに前足を乗せる動作のことです。一般的には「お手」が右前足、「おかわり」が左前足とされています。個体差がありますが、手を出すと自然に前足を乗せてくる犬もいます。子犬のころに母犬に甘えるしぐさに似ているため、甘えのポーズとも言われています。
▼お手とおかわりの教え方について
「お手・おかわり」は比較的簡単に覚えることができます。教え方として、おやつやおもちゃを使う方法があります。どちらもご褒美になり、成功したら与えましょう。この時、褒めてあげることを忘れてはいけません。思いっきり褒めてあげることで愛犬は喜び、進んで覚えるようになります。
▼おやつを使って教える方法
順序としては、「お手」から教えていきます。最初に、愛犬を飼い主の正面で「おすわり」させましょう。声掛けやおやつを見せ飼い主に意識を集中させてください。集中したら「お手」と言葉をかけながら、愛犬の右前足を持ちあげ手のひらに乗せます。
この時、嫌がったら無理やり持ち上げたりせず、愛犬の足を軽くつついたり、さすったりすると動く場合があります。ちょっとでも浮いたら、できたとみなし、ご褒美としておやつを与え、褒めましょう。
この動作を繰り返し行うことで徐々に右前足を挙げるようになり「お手」を覚えていきます。必ず「お手」と声をかけながら行いましょう。声をかけながら行うことで、指示と動作が結びつき自ら右前足を出してくるようになります。成功した時は、おおげさなぐらい思いっきり褒めてあげましょう。
「おかわり」の場合は、「お手」を教えた時と同じ方法で覚えさせていきます。
「お手」と異なる点は、反対の左前足を出させることです。「お手」の指示と混乱を避けるためにも、飼い主も反対の手を出してあげるとわかりやすいです。「お手」の場合は愛犬が右前足を出し、飼い主が左手を、「おかわり」では愛犬が左前足で、飼い主が右手。このようにルールを決めておくと愛犬も理解しやすく、覚えやすくなります。
「お手・おかわり」は比較的簡単に覚えられる芸ですが、個体差があるためなかなか覚えられない子もいます。その場合でも、絶対怒ったりたたいたりしてはいけません。「お手・おかわり」は怖い、痛いことと覚えてしまい、指示に従わなくなります。
【これでしつけは完璧】愛犬に「抱っこ」の教え方と注意点
抱きあげるという行為はお互いが密着することによって愛犬と飼い主の関係をより親密にしてくれます。ただ移動をさせるための手段と考えずに、愛犬との絆を深める気持ちで覚えさせることが大切です。
▼犬の「抱っこ」とは
一口に抱っこといっても大きく分けて2種類に分類されます。まず一つ目はその名の通り愛犬を抱き上げる行為です。主な目的としては、外出先で犬を歩かせるには危険な場所で抱きかかえて移動するケースや、自宅に帰った時に汚れた足を洗うために浴室等に抱いて移動させるといったケースに活用されます。もう一つは犬が行う芸の一つでジャンプした愛犬を空中でキャッチするものです。こちらはあまり一般的なケースではないため、抱っこというと前者を思い浮かべる人も少なくありません。▼抱っこを覚えさせるには
- おやつ、おもちゃを利用する
- 犬をとにかく褒めてあげる
【これでしつけは完璧】愛犬に「ハウス」の教え方と注意点
犬がゲージやクレートに自ら移動する行為「ハウス」は、安心して生活するためにも必要なしつけと言われています。
そこで、「ハウス」の教え方についてご紹介します。
犬に安心感を与えるハウス。閉じ込めるのはかわいそうだと思う飼い主もいるでしょう。ですが、快適に生活するためにも必要なのです。犬のことを第一に考えしつけをしましょう。
▼ハウス(犬舎)は必ず用意しましょう
犬の居場所となるハウスは必ず必要になります。
室内で使用する場合はクレートとゲージ、外の場合は犬小屋があります。犬の飼育環境に合わせて用意しましょう。
選び方として、ハウスの中で身動きが取れ、寝転がれるほどの余裕がある広さが必要となります。ただし、広すぎると落ち着けないのである程度の大きさでおさえてください。
犬はハウス内から外の様子が見えると安心します。設置する場所も、室内の場合は、家の中が見渡せる場所が安心できます。外の場合は、人や車の通りが多い場所を避け、静かな場所に設置してください。気温などにも気を付け、防暑や防寒対策も行いましょう。
▼ハウスを覚えさせるには
「ハウス」の教え方は、おやつやおもちゃを使う方法と使わない方法があります。
おやつやおもちゃを使う場合、おやつやおもちゃを見せながら「ハウス」と声をかけハウスに誘導。中に入ったらご褒美として与えます。
おやつを使わない場合も、「ハウス」と声をかけながらハウスに誘導。入ったら褒めてあげます。
どの方法でも「ハウス」に従うと良いことがあると犬に覚えさせることが大切です。「ハウス」ができたら褒めるを繰り返し行うことで学習していきます。覚え方には個体差があるので、覚えが悪くてもあきらめずゆっくり教えましょう。
飼い主の食事中は犬にハウスさせましょう
飼い主やその家族など人の食事中にはハウスさせておきましょう。
人の食事と犬の食事は別だということを教えます。人の食べ物には犬にとって、命にかかわるもの(ねぎやチョコレートなど)が入っている場合があります。それを食べてしまったら大変ですよね。トラブルを未然に防ぐためにも、食事中のハウスは徹底しておきましょう。
【これでしつけは完璧】愛犬に「取ってこい(持ってきて)」の教え方と注意点とは
「取ってこい(持ってきて)」は、おもちゃなどを持ってこさせる指示です。遊び感覚で行える「取ってこい(持ってきて)」の教え方についてご紹介いたします。
▼コマンド「取ってこい(持ってきて)」とは
「取ってこい(持ってきて)」は、飼い主が指示したものを愛犬に持ってこさせる指示です。
「取ってこい(持ってきて)」を覚えさせることで遊びの幅も広がります。無理はせず、飼い主も犬も楽しみながらトレーニングしましょう。
▼取ってこい(持ってきて)を覚えさせるには
「取ってこい(持ってきて)」の教え方として、ご褒美(おやつとおもちゃ)を使う方法と使わず褒めるだけの方法があります。褒めることによって「取ってこい(持ってきて)」の指示に従うと、良いことが起きると学習します。
▼おやつとおもちゃを使った教え方について
まず、犬にリードをつけましょう。取ってこさせたいおもちゃに興味を持たせ、最初は近くに投げてください。犬がおもちゃを追いかけ、くわえたら「取ってこい(持ってきて)」と言葉をかけ、リードをひっぱりましょう。飼い主のもとに戻ってきたら、おやつを与えてください。
その際、犬がおもちゃを離してからおやつを与えましょう。この動作を繰り返し行うことで学習していきます。少しずつ投げる距離を伸ばしていきましょう。おもちゃを取ってくるとご褒美がもらえ、褒めてもらえると覚えさせることが重要になります。
【注意!】おもちゃを離さないからといって無理やり引っ張ってはいけません!
犬がおもちゃを離さないからと言って無理やり引っ張ると、その行為が遊びだと勘違いする場合があります。そうなると、自ら離さなくなるため、無理やり取り上げることは絶対避けましょう。
自発的におもちゃを離したタイミングを見計らって褒めてあげます。これを繰り返すことで、自らおもちゃを離すようになります。
【これでしつけは完璧】愛犬に「立て」の教え方と注意点とは
「立て」は、4つ足で立っている状態です。ブラッシングをするときに覚えさせておくと役に立ちます。
▼コマンド「立て」とは
「立て」とは、座っている姿勢や伏せをしている状態から立たせる指示です。
この立つは、4つ足(四つん這い)で立っている状態のことを言います。普段はそんなに使わないのですが、汚れや濡れている場所など座ってほしくないとき、ブラッシングをするときに「立て」は役に立ちます。「おすわり」「伏せ」と合わせて覚えさせたい芸の一つです。
▼「立て」を覚えさせるには
「立て」を教える前に、「おすわり」「伏せ」など基本の指示を覚えさせてからが良いとされています。
教え方には、おやつやおもちゃを使う方法とおやつを使わない方法があります。どちらにせよ、「立て」ができたら褒めてあげましょう。そうすると、「立て」=「褒められる・良いことが起こる」と覚え、従うようになります。
▼おやつを使わない教え方について
まず、「おすわり」をさせましょう。次に「立て」と声を掛け、お腹の下から手をいれ支え、持ち上げて立たせます。立てたらすぐに褒めてあげましょう。
他にも、使用していないリードをお腹の下から通して、「立て」の指示と同時に上に持ち上げて立たせるなどの方法もあります。
最初は、補助してあげることが大事です。繰り返すことを徐々に覚えていきます。おやつを使わずに教えるときは、思いっきり褒めることが大事になります。
【これでしつけは完璧】愛犬に「バン(撃たれて死んだふり)・ゴロン」の教え方と注意点
「バン(撃たれて死んだふり)・ゴロン」は、犬が横に転がる姿を見れる可愛い芸の一つです。今回、その教え方についてご紹介いたします。
▼コマンド「バン(撃たれて死んだふり)やゴロン」とは
「バン」は、飼い主が指で鉄砲の形を作り撃ったふりをすると、横になり撃たれたふりや死んだふりをする芸です。
「ゴロン」は、犬が横になった状態から転がり、お腹を見せる芸です。どちらもさほど変わりはありません。
犬にとってお腹を見せる動作は、服従のポーズになります。生活する中で、特に必要な芸ではありませんが、信頼関係を築くためにも遊びの一環として覚えさせてみてはいかがでしょうか。
▼ゴロンを覚えさせるには
「ゴロン」の教え方には、ご褒美(おやつやおもちゃ)を使う方法と、ご褒美を使わず褒めるだけの方法があります。
犬にゴロンの体制をとらせるには、おやつを用いたほうが教えやすいです。どちらの方法でも、指示に従ったら、思いっきり褒めてあげましょう。「ゴロン」ができたら、嬉しいことが起こると教えることが重要となります。
覚える速さには個体差があるため、なかなか覚えなくてもあきらめず、犬のペースに合わせましょう。遊びの一環なので、犬にストレスを感じさせては元も子もありません。楽しみながらトレーニングしましょう。
▼おやつを使った教え方について
おやつを使った方法では、まず最初にに、犬に伏せをさせましょう。「ゴロン」と言葉をかけ、手に持ったおやつを犬の鼻に近づけます。そのまま背中の方に持っていくとおやつを追って横になります。横になりお腹を見せたら、ご褒美としておやつを与えてください。この時うまく転がれなかったら、手で補助してあげましょう。この方法を繰り返し行うことで覚えていきます。
「ゴロン」の形ができるようになってきたら、徐々に手での誘導を減らします。最終的に、「ゴロン」の言葉だけで形ができるようにしなければいけません。
おもちゃを使う場合も、このおやつをおもちゃに置き換えるだけです。 撃たれたふりや死んだふりをする「バン」を教えたい場合は、指で鉄砲の形を作り「ゴロン」という言葉を「バン」に言い換え教えましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、犬のしつけの基本から、覚えておくと便利なコマンド(命令)を紹介しました。
犬を正しくしつけることは、愛犬との信頼関係構築のために必要不可欠です。
ぜひ、参考にしていただき、楽しいドッグライフにお役立てください。