発疹なのか?しこりなのか?
皮膚のできものは見た目では発疹なのか、しこりなのかがわからないことがあります。ただ、発疹の場合は毛が抜ける、その部分を犬が痒がる、赤みがあるなど皮膚炎症状がみられます。しこりや腫瘍の場合、できものがあること以外は何も出ないことが多いのです。逆に全身状態が悪い状態まで行くと下痢・嘔吐・食欲不振などの症状が現れることがあります。
発疹について
発疹の原因としては細菌や真菌、ノミやダニなどの寄生虫の感染と、アレルゲンを摂取したり接触したりすることによるアレルギー反応とが考えられます。他にも薬剤などによる過敏症、二次的な現象により見られることがあります。基本的には命にかかわる症状ではありませんが、痒みは人でも辛いですし、寝られないなど二次的なストレスへと繋がるので注意する必要があります。しこりについて
しこりは言い換えると腫瘍のことですが、発生原因はさまざまであり、原因がまだよくわかっていないものも多いのが実情です。良性の腫瘍であれば心配はありませんが、できてしまう場所によっては悪影響を起こすこともあります。悪性の腫瘍の場合は命にかかわることも多くあります。悪性の場合は元気がなくなったり、食欲がなくなったり、また嘔吐や下痢などの症状が現れることがあります。放置して行くと、どんどんと大きくなり自壊(破裂など)することで、細菌感染などを起こし出血やかゆみなどを起こします。発見は容易ですが、良性と悪性の腫瘍を見分けることは困難です。腫瘍ができる場所もまちまちなので、そのことも見分けることを難しくさせています。悪性の腫瘍の場合、対応が遅れれば命にかかわることも多いため、しこりを発見したら早期に獣医さんの判断をあおぐ必要があります。