スコティッシュフォールドは何才まで生きてくれる?平均寿命について

愛猫といつまでも一緒に過ごしたいというのは、すべての飼い主が願っていることです。ここでは、猫の中でも高い人気のあるスコティッシュフォールドに注目して、その平均寿命や長生きさせるコツについて広く紹介していきます。


★スコティッシュフォールドの平均寿命


スコティッシュフォールドの平均寿命は10年~13年です。猫の年齢の換算方法は次のようなものが一般的です。すなわち、猫の年齢が1歳の時点で人間の18歳であり、それ以降は1年で4歳ずつ加算していきます。たとえば、猫が3歳であれば18+2×4=26なので、人間で言えば26歳になります。スコティッシュフォールドは10歳から13歳が平均寿命になりますので、人間で言えば54歳から66歳です。人間に比べると老化が早いということがわかります。また、日本の猫の平均寿命は約15歳なので、日本の猫と比較してもスコティッシュフォールドは若干寿命が短いです。まだまだ若くて健康だから大丈夫なんて甘く考えずに、できるだけ体のケアをしてあげましょう。


★他の猫よりも若干体が弱い


スコティッシュフォールドの平均寿命が短いのには原因があります。スコティッシュフォールドはもともと体が弱くて、様々な病気にかかりやすいからです。それでは具体的にどのような病気になるのかというと、次のような病気が典型的なものです。1つは内臓の遺伝的疾患です。
たとえば、その1つとして心筋症があります。これは心臓の筋肉が肥大化することで身体のすみずみにまで酸素が送れなくなる病気のことです。ちょっとした運動でもすぐに息が上がったり、普段から乾いた咳をしやすくなります。症状がひどくなると運動することもできなくなり、死に至ることもあります。もう1つは腎不全です。これは、スコティッシュフォールドが遺伝的になりやすい病気の1つで非常に注意が必要です。腎臓機能が弱体化して体内のデトックス作用が十分に働かずに、身体の中に毒素が蓄積して悪影響をもたらします。そうしてさまざまな症状が発症するようになる病気です。こうした内臓疾患は根本的には治療することはまだできませんが、早期発見することで内臓が弱体化しないように処置することは可能です。
内臓の遺伝的疾患以外では遺伝性骨形成異常症というものもあります。これはスコティッシュフォールドの遺伝的疾患の中でも最も発症されやすいものです。生後2年程度の時期に表れやすく、骨が変形して歩行することが困難になる病気のことです。軟骨が増殖して骨にコブができるようになったりすることもあります。
スコティッシュフォールドに長生きしてもらうためには、常日頃から体調に気を遣いながら、飼育する必要があります。


★長生きしてもらうためにできること


・食事の管理


スコティッシュフォールドは肥満になりやすい性質を持っているので、食事管理をきちんとしてあげることも大切です。生後10ヶ月以降は必要とするカロリーが少なくなるため、低カロリーの食事を食べさせるようにしましょう。また、運動不足になるとカロリー消費量が少なくなって低カロリーにしてもあまり効果がない場合もあります。肥満による呼吸器官に関係する病気などの回避目的も含めて、低カロリーの食事と適度な運動を心がけるようにしましょう。


・1才までの定期検査


スコティッシュフォールドは遺伝的な病気にかかりやすいという特徴を持っています。そのため、きちんと食事管理をして飼育していても体調不良になることがあります。そのようなことが起こらないためにも、動物病院で定期的な検査をすることが、長生きをさせるのにとても大切なことです。生後数ヶ月から1歳までの期間は発症する可能性が極めて多い傾向にありますので、特に異常がないかどうか注意をする必要があります。1歳になるまでは動物病院で定期的な検査を受けて、遺伝的な病気の発症を早期発見してあげましょう。


・耳のお手入れ


スコティッシュフォールドは他の猫に比べて垂れ耳になりやすいです。それが可愛いという意見もありますが、実は垂れ耳だと外耳炎などの病気にかかりやすいです。それというのも、垂れ耳だと通気性が悪くて湿度が高く、菌が繁殖しやすいからです。そのため、常日頃から飼い主が耳のケアをすることが大切になります。特に、湿気が高くなる夏場の時期には耳の中をきちんとチェックして異常がないかを見てあげましょう。


★まとめ


スコティッシュフォールドの平均寿命は日本の猫と比べて若干短いです。このことからわかるように、スコティッシュフォールドは体が弱く、遺伝的疾患にもかかりやすい品種です。しかしながら、飼い主の努力次第では長生きさせることも十分に可能です。肥満になりやすいので、生後10ヶ月以降は低カロリーの食事をさせたり、生後1年になるまでは病院で定期的な健康診断を受けさせたりしましょう。他にも、垂れ耳は通気性が悪くて菌が繁殖しやすいので耳のケアを日頃から行って、避妊手術や去勢手術を受けさせることも効果的です。スコティッシュフォールドの飼い主は是非参考にしてみてください。
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