マンチカンの性格は某番組のマスコット似で明るく元気！？

「おかあさんといっしょ」の番組「ポコポッテイト」に出てくるキャラクター、ミーニャは可愛い猫のヒロインです。そんなミーニャのモデルは「マンチカン」という猫で、犬のダックスフントの様に生まれつき足が短い北アメリカ発祥の猫です。足の長さは成長しても10cmほどにしかなりません。そんな短足のマンチカンですが、しっぽをピンと立てておしりをフリフリ振って歩く姿が、ファッションショーのキャットウォークを彷彿とさせます。ミーニャもおしゃれが大好きでモデルさんに憧れていましたね。
ポコポッテイトでは主人公のムテ吉にマンチカン猫を「トンチンカン猫」と間違えて覚えられていましたが、マンチカンは「オズの魔法使い」に出てくる小人「マンチカン」から名付けられました。
足が短いため後ろ足で重心をとりやすく、2本足で立つことも得意です。
そんな愛らしい見た目のマンチカンの性格や飼い方をまとめました。

マンチカンは穏やかで頭がいいので、他の猫に比べるとしつけやすい性格だと言われています。聞き分けもいいので、小さいうちからしつけていれば色々と覚えてくれます。優しく社交的な性格のために、他の猫と一緒に飼うことも可能です。ただし性格は遺伝や環境によっても異なってくるので、自分の飼い猫がどんな性格なのかよく見極めてから行動に移すようにしましょう。
マンチカンの中には短足ではない個体もいますが、性格は一様に穏やかで優しい猫が多いようです。初めて猫を飼う人にとっても比較的飼いやすい種類だと言えるでしょう。

やんちゃで甘えっこなため、人に遊んでもらうのが大好きです。特に子猫のときは好奇心旺盛で遊びたがりますので、たくさん遊んであげて信頼関係を築くと良いでしょう。
メスよりオスのマンチカンのほうがやんちゃで甘えっこの傾向が強いと言われています。甘えたそうな素振りを見せたら思いっ切り構ってあげてください。あまり構ってあげないでいると、ストレスから粗相をしたり夜鳴きをしたりなどの問題行動に繋がってしまうことがありますよ。ひとりで留守番をさせた後は思いっきりスキンシップをとってあげましょう。
遊ぶのが好きな上、動きがチョコチョコと可愛らしいので、飼い猫とたくさん遊びたい人や猫の動きを見て癒されたい人にオススメの種類だと言えます。

足が短いのが最大の特徴のマンチカンですが、空手が得意なミーニャ同様、とても活発に動き回ります。それは「猫のスポーツカー」と言われているほど。低い姿勢ですばしっこく動き回る姿から、車高が低くて速いスポーツカーに例えられたのでしょうね。
足が短いために他の猫の様に高いところへ一気に飛び乗ることは苦手ですが、段差を上手く利用して登っていきます。猫は高いところが好きなので、キャットタワーを用意したり、家具を高さ順に配置するなどしてマンチカンでも高いところへ登れるような場所を作ってあげるとストレスの発散にもなります。
体は意外と筋肉質です。成長しても比較的小柄ですが、たくさん動くので高カロリーのエサを与えると良いでしょう。元々の体格やオス、メスの違いなどにもよりますが、適正体重は3～5kgです。定期的に体重をチェックしながら調節してあげてください。

やんちゃで遊び好きなマンチカンですから、時にはイタズラをして飼い主を困らせてしまうこともあるかと思います。しかし頭ごなしにきつく叱ったり、強く叩いたり何度も怒鳴ったりしてはいけません。マンチカンは怖がりで用心深い性格でもあります。また頭がいいので怒りすぎるとそれを覚えており、飼い主を敵だと思って近寄ってこなくなってしまうことがあります。マンチカンを叱るときは、何度も優しく声かけをするか、鼻先をツンとはじく程度にとどめましょう。
そもそも猫はずっと昔から1匹で気ままに暮らしていた動物です。人間の都合を言っても理解できません。留守番をさせるときには、猫に触られたくないものや高価なもの、猫にとって危険なものはロックのついた棚や引き出しの中にしまっておいたり、猫が入らない部屋をつくってそこにまとめて置いておくなどといった、飼い主側の工夫も非常に大切です。留守番中に猫が食べてはいけないものを食べてしまい、食中毒になってしまうこともありますので、猫の健康面からも飼い主が気を付けてあげましょう。

見た目も性格も愛嬌があり、近年人気急上昇中のマンチカン。少し怖がりのところがあるため、嫌われてしまって関係に溝ができてしまうのはとても悲しいことですね。しかしその性格や特性をよく理解して飼えば、毎日の生活に癒しと楽しさを与えてくれる良きパートナーとなることでしょう。マンチカンと素敵な関係を築いていってください。