【獣医師監修】猫の体重から肥満度を知ろう。猫の平均体重は3.5~4.5kg!

猫は本来スリムな体型をしていますが、飼い猫によってはぽっちゃりとした肥満体型の猫も多いです。それはそれで愛嬌があって可愛らしいのですが、肥満になるとさまざまな病気を引き起こす可能性もあります。そのため、猫の健康のためを考えるのであればやはり肥満にならないように日々チェックした方がいいでしょう。ここではチェック方法について紹介していきます。

★猫の平均体重とは?

猫は生まれたときは100グラム前後ですが、成長するとともに身体が大きくなって体重が増加していきます。1ヶ月を超える頃には500グラム前後になります。1年を過ぎると体重変化が起こらなくなって安定していきます。成猫の平均体重はおよそ3.5kgから4.5kg程度です。もちろん、猫種によって当てはまらないケースもあります。小型の猫や大型の猫などはこの標準体重に当てはまりません。しかしながら、たいていの猫はこの平均体重を大きく上回るようであれば肥満とみなしてかまいません。その目安としては標準体重よりも20%超えていれば肥満の状態です。もし飼育している猫がこのような状態の場合は、病気になる可能性もありますので、動物病院に行って確認してみるといいでしょう。

★1才の時の体重が理想の体重

猫にとって理想的な体重は何かというと、それは1歳を過ぎた頃の体重です。猫の生涯の中でもっとも望ましい体重なので、そのときの体重を測ってそれを基準して肥満かどうかを判断するのもおすすめです。1歳の頃に測定しておいて記録しておきましょう。

★実際に猫の体重を測ってみよう!

飼い猫がどのくらいの体重があるのか知るために、実際に測定してみるといいでしょう。家で人間用の体重計しかなくても動物病院に連れて行けば専用の体重計があります。病院に連れて行って正確な体重を測定しもらいましょう。また、家庭で測りたいという人の場合には次の測り方でおすすめします。まず自分の体重を測定します。自身の体重を把握してから猫を抱き抱えてもう一度体重計に乗ります。この体重から自身の体重を差し引いたものが猫の体重です。猫をトレイに入れて測る方法もありますが、猫はじっとするのが苦手な動物です。そのため、抱き抱えて測定するのがおすすめの測定方法です。

★見た目を観察して肥満度をチェックする方法も

体重が気になるからといって毎日動物病院に行って体重測定することは手間がかかります。あるいは家庭で体重測定を毎回するのも億劫です。そのため、見た目を観察して肥満かどうかをチェックする方法も知っておきましょう。
肋骨が浮いていたり尾てい骨が出ていれば、肥満どころか痩せすぎの状態です。上から見たときに腰のくびれがかなり深くなっていても痩せすぎの証です。この場合は体脂肪が5%以下なので食事内容の見直しが必要です。良質な動物性蛋白質とビタミンを含んだ食事であることが前提ですが、1日の総量を増やすよう、一回量や回数を増やしてあげましょう
肋骨の上に薄い脂肪が覆われていたり、上から見たときに緩やかなくびれがあったりすれば理想的な体型をしていると判断していいでしょう。お腹がわずかにへこんでいるのも理想体型の証です。体脂肪は15%から25%程度の状態です。
肋骨を触ってもわかりにくかったり、上から見たときにくびれがなくて背中が著しく広がっているような状態であれば、太り気味の猫と判断できます。お腹の脂肪が垂れ下がって大きく膨らんでいれば平均体重よりも3割以上超えている可能性もあります。こうした肥満体型の猫は体脂肪が35%以上で早期にダイエットをする必要があります。
このように、見た目で痩せているのか、理想体型なのか、肥満気味なのかが容易にわかります。猫を普段から観察してどのような体型をしているかで肥満かどうかをチェックしてみましょう。ただし、長毛種の場合はくびれを始めとした体格チェックが難しいです。このような猫種の場合は体重を測定しみましょう。家庭内にある人間用のものでもある程度はわかります。それを目安にして多いと思ったら動物病院に行って測定しましょう。

★まとめ

野生の猫はスリムな体型をしていることが多いですが、飼い猫の場合は太り気味の猫もよく見かけます。愛嬌はありますが、健康上望ましいわけではありません。自身の愛猫が肥満状態にあるのかどうかをチェックすることは飼育する上でとても大切なことです。
体重計で猫の体重を測定して1歳頃の体重と比べて多いのか少ないのかで判断できます。およそ平均的な体重は3.5kgから4.5kg程度です。この範囲を超えると肥満状態です。しかし、前述のように、骨格や筋肉量で差がでるものなので、あくまでも目安と考えて下さい。
また、体重計以外にも見た目で判断することも可能です。肋骨、くびれ、お腹の状態を見て痩せているか肥満なのかを確認してみましょう。ただし、猫種によっては判断しづらいものもありますので、あくまでも目安にとどめておくことです。愛猫が肥満であれば動物病院に行って診察を受けましょう。ダイエット方法も教えてくれます。
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麻布大学獣医学科卒

「家族に寄り添ったオーダーメイドの医療」を提案、推進することを主体としたサービスとして、2017年春より「動物往診+在宅ケアサービス にくきゅう」を始動。

飼い主の話を聞くことで問題の本質を見極め、未病の段階でのケア、食事や日常の生活のアドバイスなどを行うことで、飼い主と二人三脚で行う医療を提供している。

 

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