【獣医師監修】愛犬に白菜・・・食べるの?実は老長寿の薬膳食材!効能と与え方について

冬が旬の野菜といえば白菜ですね。最近は通念販売されていますが、最も美味しい季節は11月から2月の間です。

お鍋にピッタリの白菜ですが、ワンちゃんにおすそわけしても問題ないのでしょうか?白菜の栄養価やワンちゃんに与えるポイントなどをご紹介します。

1.冬の野菜の代表白菜

白菜は 90%が水分で出来ているといわれるほど水分量の多い野菜です。

ビタミン Cやカリウムが豊富で低カロリーという点ではワンちゃんに与えても問題のない野菜のひとつです。このビタミンとカリウムは特にワンちゃんにオススメの効果があります。

ビタミン

ビタミンは免疫力の向上や被毛や皮膚の健康に必要な栄養素です。ワンちゃんは体内でビタミン Cを生成することができますが、老犬になるとビタミン Cを作る力が低下していきます。

そのため、野菜などからビタミンを補うことが必要です。また、ビタミンが不足すると代謝が落ちるため老化を早める可能性もあります。

カリウム

カリウムには利尿効果があるため、老廃物の排出をサポートしてくれます。また、血圧上昇を抑制する効果もあります。

食物繊維

食物繊維は腸内環境を整える善玉菌を増やしてくれます。

腸の動きをサポートし、良いうんちを作ってくれるますが、ワンちゃんの場合には食物繊維のとりすぎはよくありませんので与えすぎには注意が必要です。

イソチオシアネート

白菜に含まれる成分に「イソチオシアネート」があります。

あまり聞き慣れない名前ですが、アブラナ科の野菜に含まれているシニグリンという分質が加水分解酵素によって分解されてイソチオシアネートが生成されます。

このイソチオシアネートは、抗酸化作用や殺菌作用が高く、がん予防や血栓解消の効果が期待されています。

2.白菜を食べさせてはダメなワンちゃんもいます

白菜はワンちゃんにとってもメリットの多い野菜ですが、与えてはダメなワンちゃんもいます。

甲状腺機能に問題のあるワンちゃん

甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症など甲状腺機能の問題のあるワンちゃんは白菜を与えないでください。

これは、先にご説明したイソチオシアネートが甲状腺ホルモンの生成を阻害するため、甲状腺機能に問題のあるワンちゃんが摂取することは控えた方が良いと言われています。

大量に摂取しなければ問題ないという意見もありますが、判断が難しいため与えない方が安心です。

白菜だけでなくアブラナ科の野菜にはイソチオシアネートが含まれているのでアブラナ科の野菜は与えないようにしてください。

  アブラナ科の野菜一例

3.白菜の与え方のポイント


犬に白菜を与える目安量

与える際は、加熱して細かく刻んでから与えて下さい。

個体差がありますが、まれにアレルギーを発症する子もいます。白菜を食べた後に痒がったり、皮膚が赤くなるなどの症状が現れた場合にはアレルギーの可能性があります。

食物繊維、水分を多く含んでいるため与えすぎるとお腹をこわすことがあります。与え過ぎには十分に注意してください。

まとめ

白菜はカロリーも低いので、おやつのかわりに与えるという方法もおすすめです。

旬の野菜にはその季節に必要な栄養素がしっかりと含まれています。ワンちゃんにも旬の味をおすそわけしてみてください。与える際には与え過ぎに注意してくださいね。

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