【獣医師監修】【与えすぎは危険】ペット用おやつには食品添加物がたくさん含まれている！？

愛犬におやつを与えると喜ぶので、ついつい与えすぎてしまう！という方は多いのではないでしょうか？しかし、おやつの与えすぎは危険です。今回は、おやつの与えすぎがもたらす危険性をご紹介していきます。

1.ペット用おやつに含まれる食品添加物には発癌性物質のものがある

ペットオーナーの中には、ペットフードだけでは物足りないと考えて、ペット用おやつを与えている方もいらっしゃると思います。また、ペットの喜ぶ仕草や顔を見たいがために、ついついペット用おやつをいろいろと購入してしまうという方は多いでしょう。
しかしながら、そもそも犬や猫などのペットにはおやつは必要ありません。本来は、毎日食べるペットフードで十分です。現在は栄養バランスが非常に考えられているペットフードが数多く販売されていますので、それを毎日決まった量で与えていれば健康的な生活を送らせてあげることができます。

ペットにおやつを与えることの危険性とは？

ペット用おやつには食品添加物が含有されていることがあります。ペット用おやつに含まれる代表的な食品添加物には次のようなものがあります。

ソルビトール
プロピレングリコール
亜硝酸ナトリウム
ソルビン酸カリウム
L－グルタミン酸ナトリウム
エトキシキン
BHT（ジブチルヒドロキシトルエン）
BHA（ブチルヒドロキシアニソール）

ソルビトールは甘味料として入れられており、おやつを甘くしてペットが美味しいと感じるように配合されることが多いです。プロピレングリコールは保湿剤・乳化剤として、肉系おやつを柔らかく保ちます。亜硝酸ナトリウムは発色剤です。ソルビン酸カリウムはカビや細菌の繁殖を防ぐ働きがあり保存料として用いられます。L－グルタミン酸ナトリウムは犬や猫が好む調味料、エトキシキン、BHT、BHAは酸化防止剤です。

食品添加物の危険性とは？

意外に知られていないことですが、これらの食品添加物の中には発癌性物質が含まれていることがあります。
たとえば、上記の添加物のうち、亜硝酸ナトリウムとプロピレングリコール、ソルビン酸カリウム、エトキシキン、BHT、BHAは発癌性が報告されています。
農林水産省ではペットフードの名称、賞味期限、原材料名、原産国名、事業者名及び住所の5項目の表示を義務付けています。
ペット用おやつを購入する前には必ず商品の原材料、成分表示を見て、上記の発癌性のある食品添加物が入っていないことを確認してから購入しましょう。

価格が安い商品には上記の添加物が含まれていることが多いです。どのような成分が配合されているかわからない商品は購入しないほうが無難です。

また、最近では外国産のおやつもよく見かけるようになりました。外国産も国産と同様、しっかり成分表示を確認しましょう。外国産に関しては、しっかりした基準のもの検査されているものと、そうではないものと本当にピンキリであるのが現状です。

すぐに判断できる危険性の高いおやつとは？

ちなみに、食品の種類によっては危険性の高いものとすぐに判断できるものがあります。それは柔らかすぎるジャーキーです。ジャーキーは犬や猫の大好物です。ある程度の硬さを持っているものは特に品質に問題があるわけではありません。しかしながら、柔らかすぎるものには上記のプロピレングリコールという食品添加物が含まれている可能性が非常に高いです。

発がん性のある物質に注目して述べましたが、それ以外にもアレルギーを起こしやすい物質もあります。またわんちゃんねこちゃんそれぞれとの相性もあります。今まで食べたことのないおやつを試してみる場合は少量から与えることもポイントです。