当たり前ですが、猫も人間と同じように、水分を補給しないと生きていけません。水にはいろんな機能があり、私たち人間にも猫にも水分補給という行為には、喉の渇きを潤す機能はもちろん、腎臓や尿路系の病気を防ぐという役割などがあります。だからと言って、飼い主が好きな飲み物をなんでもあげれば良いという訳ではありません。なぜなら、人間には無害でも、猫にとっては有害な飲み物があるからです。大切な水分補給、この機会に何を飲ませるのが好ましくて、何を飲ませてはいけないのか、勉強しましょう。
★猫に人間用の牛乳をあげてもいいの?
あげていい場合と悪い場合があります。人間用の牛乳には、ラクトースと呼ばれる成分が含まれています。猫では、ラクトースを分解する能力が備わっていない子が多いです。もし人間用の牛乳を与えた場合、お腹を壊すなどの消化管症状が出ることがあるほか、脂肪過多で太りやすくなる場合もあります。その子がラクトース不耐かどうかは外見ではわからないのでわざわざ与えなくても良いでしょう。たまたま与えても大丈夫だったから与えている、という飼い主さんは体重や健康診断で中性脂肪に注意してください。
★猫にあげてもいい飲み物
水道水に修正
猫の飲み物は、基本的に水だけでも十分です。なかでも、塩素で処理された水道水は、基本的には与えても差支えありませんが、塩素が気になる場合は汲み置きの水を与えるか浄水器を利用して塩素とトリハロメタンを除去しましょう。ぬるめが好きな子もいるし、冷たい水が好きな子もいます。その子の好みや体調に合わせた温度の水を与えてください。
猫用ミルク
人間用の牛乳は前述の通り飲めない体質の子もいます。ミルクをあげたいなら猫用のミルクなら安心です。猫用のミルクは、猫のために成分が調整されていて、ラクトースを含みません。完全栄養食ではありませんが猫に多く必要な栄養素が添加されているものもあります。
★猫にあげない方がいい飲み物
ミネラルウォーター
ミネラルウォーターには、硬水と軟水があります。注意しなければならないのは、硬水です。硬水には、カルシウムやマグネシウムが多く含まれています。場合によっては、これらの成分が膀胱炎や尿路結石の原因になってしまいます。したがって、猫にはミネラルウォーターを与えない方が無難です。もし、猫用に調節されたミネラルウォーターが手に入れば、あげても大丈夫です。しかし、開封後は傷みやすくなっています。開けてから時間が経ったものをあげるのは、控えましょう。
- 猫用スポーツ飲料
猫用に作られたスポーツ飲料であれば、安心して飲ませられます。与えることが、直接的に害に繋がることはありません。しかし、いったんスポーツ飲料を飲ませてしまうと水を飲まなくなることがあります。腎臓病などの電解質調整が必要なとき以外は無理に与えなくても良いでしょう。
★絶対に猫にあげてはいけない飲み物
人間用の牛乳以外で、猫に飲ませてはいけない飲み物を紹介します。
まず、コーヒーや紅茶を与えてはいけません。カフェインが中枢神経や心臓に過剰に働きかけ、まれですが心不全を引き起こすことがあります。また、飲み慣れないものは下痢や嘔吐の消化管症状が出る可能性もあります。
野菜や果物のジュースも、含まれる材料によっては猫に害を与えます。特に、野菜ジュースには、猫にとって非常に有害な玉ねぎが微量ですが入っているのと、砂糖の含有量が多いことがあるので、与えないほうが良いですね。
言及するまでもないとは思いますが、アルコール飲料を与えるのは避けましょう。猫はアルコールを分解するのが苦手です。飲ませてしまうと、内臓に悪影響を与えたり、呼吸困難に陥ったり、命にかかわることもあるので、手の届くところに置かないようにしましょうね。
まず、コーヒーや紅茶を与えてはいけません。カフェインが中枢神経や心臓に過剰に働きかけ、まれですが心不全を引き起こすことがあります。また、飲み慣れないものは下痢や嘔吐の消化管症状が出る可能性もあります。
野菜や果物のジュースも、含まれる材料によっては猫に害を与えます。特に、野菜ジュースには、猫にとって非常に有害な玉ねぎが微量ですが入っているのと、砂糖の含有量が多いことがあるので、与えないほうが良いですね。
言及するまでもないとは思いますが、アルコール飲料を与えるのは避けましょう。猫はアルコールを分解するのが苦手です。飲ませてしまうと、内臓に悪影響を与えたり、呼吸困難に陥ったり、命にかかわることもあるので、手の届くところに置かないようにしましょうね。
いかがでしたか?猫好きの方には今更、の話も、意外なお話もあったかもしれません。良質なフードと水、この二つさえあれば健康な生活が送れます。「かわいそうだから」とあれこれ与えるのは逆にかわいそうなことになることもあるので、正しく水分補給をしてあげてください。