1.猫に必要な水分は水
基本的に、猫の水分補給の用途へは、水で必要十分です。飲み物の種類にもよりますが、消化不良の原因になることもあるし、栄養バランスを乱す可能性もあり、その他の飲み物を闇雲に与える必要はありません。2.猫にとっての牛乳の注意点
(1)人間用の牛乳は乳糖が多すぎる
水を飲んでくれない猫に人間用の牛乳を与える際は、注意すべきポイントがあります。それは、人間用の牛乳に含まれる「乳糖」と呼ばれる成分です。牛乳には母猫の母乳の3倍近い量の乳糖が含まれていて、乳糖を上手く分解できない猫がいるのです。(乳糖不耐と言います。人間にも一定の割合で乳糖不耐の方がいます。)(2)下痢になりやすくなる
乳糖を上手く分解できないと起こる症状は、主には「下痢」です。牛乳を薄めれば良いという人もいますが、乳糖不耐には個体差があり、濃度の問題ではありません。3.猫に牛乳をあげる時はこうしよう
(1)猫専用の牛乳
水をあまり飲んでくれなくて不安だという時で、どうしてもミルクを与えたければ、乳糖の少ない猫専用の牛乳を与えましょう。猫専用の牛乳は、子猫用の他にも成猫用からシニア用まで猫の年齢に合わせた製品が多数揃っています。(2)少量をあげる
猫に牛乳を与える際は、子猫用と成猫用をきちんと確かめて与えましょう。子猫の場合、美味しくて飲みすぎると水分型になりやはり消化管症状の原因になります。ミルクの量は少量で。成猫の場合は、子猫用のミルクを与えるとカロリーが高すぎて太りやすくなってしまうので、必ず年齢に合ったミルクで、且つ量は少な目で与えてください。
(3)ミルクも食事の一部として
もしミルクや牛乳を与えたいと思ったら、普段の食事のときに少量ずつあげるようにすると良いでしょう。しかし、あくまでも猫の水分補給は水なので、水をきちんと飲むようになったら水以外の飲み物は与えなくて良いです。
ミルクを与えなければならないという場面は全くありませんが、どうしても与えたい場合は、上記のことに注意してください。