【獣医師監修】愛犬にタコを食べさせちゃダメ!危険な理由と食べてしまった時の対処方法

1.愛犬にタコを与えても大丈夫?

愛犬に与える食べ物には気を遣いますよね。与えてはいけない食べ物のひとつにタコも含まれます。ネギやチョコレートのようによく聞くことはありませんが、注意が必要な食べ物の一つです。与えてはいけない理由は、消化不良による下痢や嘔吐、神経系の異常を起こす恐れがあるためです。

2.ワンちゃんにタコを与える危険性について

生のタコには、内臓の中にビタミンB1分解酵素(チアミナーゼ)が多く含まれています。ビタミンB1(チアミン)が破壊されることでビタミンB1欠乏症を発症する恐れがあります。チアミンは、水溶性ビタミンの一種でエネルギー代謝に関与しており、ワンちゃんにも人間にも不可欠な栄養素です。

タコは非常に消化が悪い

ワンちゃんにとってタコは非常に消化が悪い食べ物です。消化が悪いと、消化不良を起こし嘔吐や下痢の原因になります。チアミテーゼは、加熱することで失活します。しかし、消化不良を起こしやすいため、与えないことが良いでしょう。イカも同様です。

3.愛犬がタコを食べてしまった時の対処法

愛犬が与えてはいけない食べ物を食べてしまったら、飼い主さんは慌ててしまいますよね。そのような場合こそ慌てず落ち着いて行動することが大切です。

(1)少量なら大丈夫?

タコは、加熱さえしてあれば少量であれば影響がないと考えられています。しかし口にした場合に、嘔吐や下痢をしたり、歩き方などに異常を感じたりといった異変を感じた場合は対処が必要です。

(2)異変を感じたらすぐに動物病院へ

最善はただちに動物病院に連れていくことです。病院に連れていく際は、「いつ」、「何を」、「どれくらい」誤食し、「どのような症状」かを獣医師に伝えるようにしましょう。

(3)動物病院に連れていけない場合は

動物病院に電話で相談するのもひとつの手段です。なんでも相談できるかかりつけの動物病院を見つけておくことが得策です。愛犬の健康は飼い主さんしか管理ができません。食べさせないことに越したことはありませんが、もしもの場合のために準備しておきましょう。
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