【獣医師監修】愛犬のアトピーや認知症に効果的!「えごま油」の上手な与え方

1.アトピーの根幹治療!にはえごま油がおすすめ


愛犬のアトピー性皮膚炎に悩む飼い主さんは少なくないでしょう。 その治療にえごま油が効果的だとされています。えごま油にはオメガ3脂肪酸系のαーリノレン酸がたくさん含まれており、炎症反応を抑える効果があるといわれております。体内でアトピー性皮膚炎や喘息を抑えるホルモンを作り出してくれるのです。 他にも、皮膚や毛の健康を維持する効果や心臓、血管の病気予防にも繋がります。このように様々な効果をもたらす非常に優れた成分なのです。 αーリノレン酸は体内で作り出すことができません。そのため、外部から摂取する必要があります。

えごま油を摂取する際の注意点

しかし、過剰摂取は避けてください。肥満につながり、別の病気になる可能性が出てくるのです。 また、他の食用油にはオメガ6脂肪酸系のリノール酸という成分が入っているものもあります。 これはオメガ3脂肪酸系とは真逆に作用し、取りすぎるとアトピー性皮膚炎や喘息を促進させてしまいます。ですが、コレステロールや血圧を下げる作用もあり、全く摂取しないということは良くありません。バランスよく摂取が理想です。αーリノレン酸とリノール酸のバランスは1:4が良いとされています。 愛犬のアトピー性皮膚炎に悩まされている方は、一度取り入れてみてはいかがでしょうか。その際は、バランスよく適量を与えてください。

2.高い抗酸化作用でえごま油は認知症も予防


医療の発展や食べ物などにより、ワンちゃんの寿命も延びました。 そのため、高齢化に伴い認知症を発症するワンちゃんも少なくありません。その認知症の予防にもえごま油が良いと言われています。 えごま油にはαーリノレン酸が多く含まれており、体内でDHAやEPAを生成。そのDHAやEPAが脳の神経細胞の働きを活性化させてくれます。 また、えごま油にはルテオリンも多く含まれています。このルテオリンは高い抗酸化作用があるポリフェノールの一種です。ルテオリンは脳の炎症を抑え、脳の健康を保ち、認知症の予防にもなるのです。 抗酸化作用には活性酸素を抑える働きもあります。活性酸素はストレスなどにより作られ、体内に溜まると、血管を錆びらせ老化につながります。ストレスによって、脳細胞は破壊されると言われています。破壊された脳細胞の修復に効くのがえごま油に含まれている、αーリノレン酸とルテオリンなのです。 人間もですが、愛犬も若い時から対策することが大事です。愛犬が高齢化しても、認知症にならないよう飼い主さんが気にかけてあげてください。

3.愛犬に上手にえごま油を摂取させる方法


愛犬にえごま油を与える方法として、簡単なのはドッグフードに混ぜることです。 そのまま上にかけるより、混ぜてあげたほうが食べやすくなります。個体差がありますが、小さじ1杯が目安となります。 市販のドッグフードの場合は、元々脂質が高いためえごま油の量を減らしましょう。 ペット用のえごま油も売られていますので、ペット用を購入して、愛犬に摂取させることがオススメです。 手作りフードをする方も同様に、混ぜてあげてください。ただ、手作りフードの場合は注意が必要になります。

手作りフードにえごま油を入れる際の注意点

それは、αーリノレン酸は熱に弱く、火を通すと酸化してしまうのです。酸化するとかえって体に良くないので、気を付けましょう。 非常に酸化しやすいため、保存方法も注意が必要です。紫外線や水、酸素、金属に触れるだけでも酸化してしまいます。使用しないときは冷蔵庫に入れておくことがおすすめです。開封後は1か月を目安に使い切りましょう。 ワンちゃんによってはえごま油を嫌いで食べない場合もあります。その場合は無理に与えてはいけません。ワンちゃん用のサプリメントも売られているので、そちらを試してみてはいかがでしょうか。人間用のサプリメントもありますが、安全のため人間用は絶対に与えないでください。 [cta-hospital]
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