ドッグフードランキングに騙されないためのドッグフードの選び方(まとめ)

ドッグフードの切り替え等を検討する際に、ネットのランキングを参考にしているという飼い主さんも多いのではないでしょうか? しかし、人間と同様にワンちゃんにも個体差がありランキングの上位だから絶対に良いという訳ではありません。 犬種や年齢・体質、嗜好などによって適しているドッグフードは変わります。そこで、今回は愛犬のための正しいフードの選び方のポイントをご紹介します。

ドッグフードの選び方1:ドッグフードの種類

ドッグフード画像 ドッグフードは含まれている水分量によって『ドライ』『セミモイスト』『ウェット』の3つのタイプに分かれています。

(1)ドライタイプ

ドライフードの水分含有量 「ドライタイプ」のものは、含まれている水分が 10%以下のドッグフードを指します。粒状の加熱発泡処理が施されたフード、いわゆるカリカリタイプです。

(2)セミモイストタイプ

セミモイストの水分含有量 「セミモイストタイプ」はドッグフードに含まれる水分量が 25%~ 30%のものを指します。加熱発泡処理されていないタイプのものは湿潤調整剤などが使用されています。 加熱発砲処理されているドッグフードは「ソフトドライ」というジャンルに入ります。

(3)ウェットタイプ

ウェットフードの水分含有量 「ウェットタイプ」は、含まれる水分量が 75%以上のものを指します。肉の食感にとても似ていて、肉のにおいも強いことが特徴です。そのため、ドライタイプでは食欲の沸かない犬でも食べられたりと満足できる種類のものです。また歯の弱い犬やあごの力が弱くなってしまった老犬にも食べやすいドッグフードといえます。 しかし、価格は他のタイプのドッグフードよりも高価である事が多く、食べかすが歯の間などに残りやすいので虫歯や歯石・口臭の原因にも繋がるので、注意が必要です。そして賞味期限が短いため早めに消費する必要があることと、開封後は冷凍庫で保存しなければならないといった点があります。

ドッグフードの選び方2:サイズとライフステージ

ワンちゃんの年齢やサイズによって必要な栄養価が変わります。そのため、ライフステージにあったフードを与えることもポイントです。

(1)超小型犬・小型犬の場合

ヨークシャテリア画像 超小型犬や小型犬の場合は、カロリーの消費量が他の大きさの犬に比べて多いのでドッグフードのカロリーも高めに作られているものが多いです。また、他の犬種よりも、歯石や虫歯のリスクが高い傾向にあるので「噛み砕ける」というタイプで食べやすいサイズを選びましょう。 食べムラのある子が多いため、食いつきの良いものを選ぶということもポイントです。

(2)中型犬の場合

ボーダーコリー画像 中型犬は運動量が多くて肉体作りを意識した食事を心がける必要があります。そのため、たんぱく質やビタミン・ミネラルなどが豊富に含まれているドッグフードがオススメです。体重維持の側面のために脂質を含まれていることも重要ですが、加齢といったライフステージの変化に応じて食べすぎには気を付けなくてはなりません。

3)大型犬の場合

ラブラドール画像 大型犬は、実は他の大きさの犬に比べて関節や内臓に負担が多い種類になります。犬種によっては生まれつき関節の状態が良好ではない犬もいるので、なるべく体に負担をかけないドッグフードを選ぶ必要があります。出来る限り胃腸に負担をかけないよう消化のしやすい成分である肉を多く含むものを選び、穀物などは避けるようにしましょう。

(4)年齢に応じたフードの選択も重要

フレンチブルドックの子犬 ライフステージによってドッグフードは選びかえる事も大切です。 子犬期は身体をつくる大切な時期です、カロリーが高く、良質な動物性たんぱく質を多く含むフード 成犬期は栄養バランスがしっかりと摂れているフード 老犬期は基礎代謝や消化機能の低下をサポートするために低カロリーで消化しやすいフードを 選ぶ必要があります。

ドッグフードの選び方3:栄養バランス

ドッグフードには成分表が記載されています。成分表には記載義務のある項目が5つあります。

1:粗たんぱく質

ドッグフードで最も重要な栄養素が「粗たんぱく質」です。たんぱく質は身体を作るためにとても重要な役割をしています。 骨や筋肉はもちろんですが、内蔵や被毛などにもとても大切な栄養素です。 粗たんぱく質の目安は 25%以上です。

2:粗脂肪

粗たんぱく質の次にワンちゃんに必要な栄養素が「粗脂肪」です。粗脂肪は主にエネルギーとなる栄養素です。パピーちゃんの場合には特に粗脂肪の多いフードがオススメです。 粗脂肪の目安は 8~10%以上です。妊娠中のワンちゃんやパピーちゃんはそれ以上の粗脂肪でも問題ありあません。

3:粗繊維

粗繊維は直接、栄養になるものではありませんが、体内の老廃物を排出するという効果があります。繊維質は摂りすぎるとお腹がゆるくなる可能性があるので、目安としては 4%以下のものを選びましょう。

4:粗灰分

粗灰分とはミネラル(カルシウム・ナトリウム・カリウム・リン等)を表しています。ミネラルも身体を作るために必要な栄養素です。粗灰分の目安は 5~10%です。

5:水分

フードの種類でもご説明したように、ドッグフードには水分が含まれています。水分は普通にお水から摂取することができるので、 10%以下で問題ありません。 粗って何? 上記の栄養素がバランスよく配合されているフードを選ぶようにしてください。 ちなみに「穀物」は少ない方が良いとされています。ワンちゃんは穀物の消化が得意ではありませんので、穀物が多く含まれるフードは控えましょう。 原材料は含有量の多い順に記載されています。 分割表示に注意

ドッグフードの選び方4:合成添加物は使用していない

人間と同じように、体に危険な添加物が含まれているものは良くありません。例えば着色料や保存料・人口添加物などが含まれているものはオススメできません。 合成添加物はワンちゃんにとってメリットは一切ないと言っても過言ではありません。 しかし、添加物の中には天然由来の物もあります。天然由来成分の添加物の場合には含まれていても問題はありません。

天然由来成分の添加物(主に抗酸化剤として使用されるもの)

・トコフェロール ・メリーゴールド(ルテイン) ・ローズマリー

ドッグフードの選び方5:国産と外国産

夕飯の食材を調達する時に、多くの方が国産の食材を選ぶのではないでしょうか?国産の食材の方が安心で安全という意識がありますよね。 ところが、ドッグフードに関しては一概に国産が良いと言えない場合もあります。 もちろん、国産でもしっかりとしたフードを提供しているものもあります。ここでポイントとなるのは「値段」ではないかと思います。 国産のフードの方が値段が安いものが多いように感じませんか?値段が安いということは材料原価が安いということに繋がります。 極端に値段の安いフードは粗悪な原材料を使用されている可能性があると疑ってみることも大切です。

【粗悪な原材料ってどんなもの?】

病気などによって死亡した動物の死骸や内蔵を使用しているなど、人間の食材としては扱うことが出来ないものです。

まとめ

ワンちゃんのドッグフードを選ぶ際には、成分表示などをしっかりと確認することが大切です。とはいえ、ワンちゃんが飼い主さんが選びぬいたフードを食べないという可能性も考えられます。 もし、可能であればサンプルなどを取り寄せて食べさせてみても良いかもしれません。 フードを選ぶポイントは、ランキングの上位という理由ではなく、愛犬にとって何を重要視してあげるかということになるのではないでしょうか? そして、できれば「値段が安い」という基準で選ばないようにしてもらいたいと思います。 【関連記事】 【注意】ドッグフードの急な切り替えはストレスのもと!理想的な切り替え方法 飼い主さんの手作りご飯に興味がある方はこちらもご確認ください。 【入門編】愛犬のための手作りご飯に挑戦!メリットと簡単レシピ
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